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九州総合釣行情報

迷心釣行

2013-02-17 10:39:22 | エッセイ

2月16日  西北西14m⇒北西9m 波2m 小潮

 

 

 

 

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贅沢にも食卓に関アジのフライが並び、家族皆美味いとの声。

 

 

 

 

昨晩の事。

 

ただ釣りたいだけの思いで土曜深夜、九州東方面へ車を走らせた。

 

ここ最近、自分的にも考える事が色々あり試行錯誤の釣りより染み付いたクセと言うか無心と言う方が正解なのかもしれないが昔から俺は釣行して考えるのが一番広く思いつめれる。

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九州西側は風が出るために早めの決断を数日前には決めていた。

 

久しく行ってなかった船長に電話すると数は潮加減だがそこそこの型は出てる。

 

二つ返事で今回の釣行に踏み切った。

 

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この重々しい感じがたまらない。

 

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陽が上がるにつれ、少しずつ自分の視野が広くなっていく。

 

 

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夜な夜な、自作で作った仕掛けを取り出しセットしようとするとポーターの方が「コレはよかバイ!」と現状の状況を語ってくれた。

 

昨年、ケイムラ系の仕掛けが好調だけだったのだが今期はサバは赤系、アジは蛍光色系が好調というか歴然と差が出るとのこと。

 

群れはいるけど足早ですぐに散りやすい。

 

巻き餌で止め、アピール度にて数仕掛けの中から呼び寄せる。

 

単なる船釣りだが狭いシェアの中で如何に引き出すかもあるのである。

 

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「95~100m」のアナウンスと同時に投入。

 

いつの間にか俺は闘志に代っていた。

 

最初に投入したらアタリやすいが次々に仕掛けが落ちてくると魚群れは広がり散ってしまう。

 

数回クールするが数出ず。

 

年内、関とブランド付く大サバが数本上がっていた。

 

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今日は風が冷たい。

 

次第に止む予報が逆に西風が強く吹いている。

 

ミゾレ交じりの風が頬に痛く感じた。

 

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足の遠のきに船長師匠のオーシャン号から入電。

 

すぐさま15分位かけて移動。

 

周りには50艘くらい漁師も含め船が浮ぶ。

物凄い数。

 

四国、山口県からも船が来てるとのこと。

 

それだけ、ココには群れが寄ってるのだろう。

 

最初は「70~80m」

 

2投目から「90~103mで1m間隔で落として下さい」

 

とマキエと同調でm間隔で探れとの指示。

 

見つけ出すと後が早い。

 

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中サバを98mで3連でキャッチ。

 

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38~40cm級アジもフォール中64mで拾う。

 

 

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船内慌しくなるが、次第に膨らむ波と風に苦戦。 

大きな船も風に流されて群れに付けるのも苦しくなってくる。

 

回りの船も次第に少なくなった。 

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無情にも釣れてるポイントは安全の為にも捨てるしかない。

 

延長時間もかけて他を探すが少しづつ追加をするが大分の海を後にする事となる。 

 

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見上げた空に鳥達がまた来いと言ってる。

 

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仕掛けの具合で9割はアジだったが抱え込んでいたモヤモヤを忘れさせてくれた。

 

計38匹、今日の状況ではマズマズなのか。

 

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この由布岳を見るとまた来ようと思わせる。

 

 

また、現実と戻るのだが釣りとは俺にとってなくてはならないものなのだ。

 

 

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また、この海へ。

 

 

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Soul Land

2012-06-06 00:00:00 | エッセイ

  6月5日  北4m 波1.5m 大潮

 

 

魂がやどる島々。

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なんでSoulなんかというとそれぞれ価値観があり何回も何回も足を運んで見て聴いて匂って触って感じた事。

 

単独で特に感じやすい。

 

釣り以外でもあると思う。

 

俺も若い時にそれなり恋愛もしてきた。

 

 

今、居るのかも知らない島の女性だった。

 

 

この場所へ来るとあの頃の匂いを感じる。

 

 

もう随分、遠ざけて来たもんだ。

 

 

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忘れていた物が少し思い出した。

 

 

またいつしか来よう。

 

 

 

俺のSoul Land

 

 

 

 

 

 

  

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YouTube: Soulhead - いつでも君のことを

 

 

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無数の星

2012-05-30 00:00:00 | エッセイ

5月29日  北東2m 波1m 小潮

もうここには今年で7年になる。

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長男が生まれ初めての夏前だったなぁ。

 

嫁と3人で来たのは、次の年には4人で見に来た。

 

 

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何気ない自然の風景と音、匂いが何時しか好きになっていた。

 

 

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山からの湧き出る清流。

 

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山頂付近より湧き出る水が重なり川となって。

 

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夜になると虫と蛙の音で賑やかなのだが満天の星空の中に無数の星と間違えるほど。

 

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また今年もこの場所で蛍を見ることが出来た。 

 

 

 

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俺には難しい事は分からないが、このままでダメなのだろうか?

 

また来年も見に来れたらいいなぁ。

 

 

 

 

 

 

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YouTube: MISIA - 星のように・・・

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赤い月

2011-01-20 00:00:00 | エッセイ

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忘れもしない、旧暦12月17日大潮、大寒の月齢0

 

もう何年経つだろう。

俺は帝王アラをやっていたが相変わらずのアタリもなく餌となる烏賊を脇で釣っていた。

しかしこの夜は全くの何もかもが反応がない。

遠くに灯台の赤い光が靄の中にかすかに見える。

吐く息が白く、悴んだ手で携帯を手に取った。

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2件の同じ番号からの番号メール、深夜だったが間違いのおせっかいメールを返信。

間違いだったとすぐに気づいたらしく謝りメールが入ってきて終わり。

それが初めての彼女との出会い?だった。

 

それから数週たち、俺はその事などすっかり忘れていた。

また同じ場所へ、アラを狙いに上磯に上がっていたが相変わらずの冷え込み。

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活性はあるものの10キロクラスのトウヘイに悩まされて格闘。

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餌となる烏賊もマズマズ上がっている。

今夜、帝王アラの予感で鼓動が高鳴る・・・。

 

 

胸に入れていた携帯の着信音が闇夜に響く。

慌てて見ると、とっさに思い出したが、前にメールが来た番号からだった。 

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内容は何か知らないがイザコザのような内容。

何故、俺に間違って入れてくるか不思議だったのだがお節介にまた間違ってメールを返信。

その後、何故かスイマセンから始まり数回やり取りをしていた。

半信半疑なのだが新手の勧誘か何かか?と思ってはいたが何故か妙に引かれるものがある。

 

結局、その日はアラのアタリは無し、迎えに来た船長にどうだったかと聞かれ実際、集中していない俺はダメだったとしか言いようがなかった。

 

次の日、連日また俺は瀬にあがっていたのだが何故か携帯ばかり気にしている自分がいる。

当然、入ってくるはずも無いメールを待ち。

白い吐く息の先には蛍光ケミの穂先がプルンと震え、一気に海面へと穂先が突っ込んだ!

気を抜いていた俺は完全にノサれているロッドを起こしにかかるがラインがペンのリールに食い込みドラグも役に立たない。

一瞬で80号ラインをぶち切っていかれた。

興奮と震える手と体から湯気が立つほど一瞬の格闘だったが武者震いが止らない。

 

我に返り仕掛けを作り直そうとした時に着信が鳴り響く。

彼女からだったのだが俺は待っていたというよりも誰かに今の興奮を伝えたく、相手が誰とも分からず伝えた。

多分、相手にはチンプンカンプンだったと思う。

しかし、文章で女としか分からない相手に良かったねと返事がきて嬉しく思ったのは正直な気持ちだった。

 

警戒心があった俺は自分から自分のことを書き始め、また相手も教え始めてくれた。

ナンと反対側に見える島の人。

引かれる自分がいる・・・。

 

それから、ほぼ毎日やり取りするようになりお互い会ってみたいという事となった。

 

数日が立ち、実際待ち合わせをした彼女を初めてみたが前から知っているような感じで直に、意気投合した。

 

もう何回もこの島は渡しで訪れているのだが初めて陸地に上がったのだ。

島のレンタを借り彼女を乗せ海岸沿いを走らせる。

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コバルトブルーの海が初めてあった俺達を引き付けてくれ溶け込む。

 

俺は聞いてみた、何故また返事をくれたのかと。

彼女自身も分からないみたいだったが、まぁいいかと思い妙に高鳴る鼓動を感じていた。

 

しばらくすると彼女が少しずつ話始めた。

恋愛相談なようなものだったが結末を迎えていた彼女には「そうか」としか言えない。

 

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高台より海を眺めていると、いい潮が通している。

話をそらすように、「よか潮やな~」とつぶやいたら覗き込んできた彼女の顔には不思議そうな顔で笑っていた。

車を止め、夕日を眺めている彼女の背中には何ともいえない寂しさが伝わり、俺は自然と手を握って沈む陽を彼女が動くまで黙っていた。

 

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夜空には多くの星よりも、大きく赤い月が俺達を吸い込んでいく。

満月の赤月は最初で最後かもしれない。

 

 

 

またいつ来るか約束もせず、島を後にしたがその後しばらく連絡が途絶えていた。

 

連絡を再度したのは俺の方からだった。

少し暗い感じだった彼女の声に動揺が戸惑う。

 

約束をした日に行くと彼女は待っていた。

また、海岸沿いを添うように歩き彼女の話を聞いた。

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事情は聞いたが迷っている彼女を今思えば、俺はかっさらっていく勇気がなかっただけなのかも知れない。

「ありがとうね」と最後の言葉だったが、帰りの船の中でこっちをずっと見ている彼女の姿を見たら熱いものが込上げ下を向く俺がいた。

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彼女とはそれが最後だった。

 

 

あの島で20オーバーが上がったと聞いた。

また闘志に火が付く!

 

出会いと別れ、ノンフィクション人生の1ページ。

 

赤い月より

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