松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

秋月・澗水で弓に出会う

2007-10-09 19:15:28 | 和弓と櫨
今日は朝倉市秋月の「澗水」というお食事処に行きました。
こちらには、なんと弓道場がありました。
玄関にズラリと竹弓が並んでいたのです!
感激しまくりの私です。
側木も、ほとんどが櫨を使っていました。
ここのご主人は和弓の有段者だったのです。

ご主人の矢を射る姿を写真に撮らせていただきました。



初めて弓道の所作を見たのですが、
一礼をしてから、しずしずと前に進み
射を終わるまでの所作全てが
儀礼・儀式的で、単に矢を射るのではなく、
全体として精神の鍛錬になっていると思います。
まさに茶道にも通じる日本の様式美です。

和弓の矢は確かに的を射ているのですが、
実際に一連の様子を見ていると、
その的は決してケモノとか敵を表しているのではなく
私には、ケガレのある「魔」を表しているような気がしました。
そもそも実際に山の中でイノシシなんかが襲ってきたら、
ノンキに礼なんかしてるヒマないわけですから。

弓道は、江戸という平和な時代の中で
たるんだ心身を引き締める鍛練の一環として、
あくまでも自分自身と向き合う儀式のようでした。



いろんな竹弓に使われている櫨の「杢」は、
弓職人による唯一の「遊び心」とも言われ、
華美な装飾を嫌う和弓の中で
唯一自然が見せる装飾美として珍重されています。

実際に使い込んでいる人の弓を間近で見ていると、
美しい櫨の表情がかいま見えて、
私も思わず心が浮き立ちました。

こちらには「正徳芯和ろうそく」(5本入り1000円)を
置かせていただくことになりました。
もしお食事に行かれる方は、お土産にどうぞ。

澗水は予約制です。電話は0946-25-0777
場所は↓です。



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