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松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

多田杯

2007-10-28 23:32:01 | 和弓と櫨
今日は筑前町の三輪弓道場で「多田杯」が行われました。
近隣の射手たちが集まる絶好の機会とあって、私も取材がてら見学させていただきました。

上の画像のように、試合ですから、たくさんの和弓が並んでいます。
ほとんどが竹弓。側木は櫨でした。
杢のついた側木を使っている弓も並んでいて、なかなか見応えがありました。

試合の方はまずは中学生から始まりました。


お次は高校生。

中学生の部も高校生の部も、優勝したのは女性でした。

一般の部。

姿勢の美しさに見とれてしまいますね。



こういう時って、みんな何を考えてるんでしょうか。
疑問に思って射手の一人に、射る時の気持ちをお聞きすると

「みんなただ漠然と射ているわけじゃないよ。
自分がどうやったら的に当たるのか、
姿勢や手先やタイミングとか、一生懸命考えてる。」

別の方は
「いろいろ考えてるけど、どうも上手くできない。
でも何も考えないよりましね。
何も考えなかったら(上達が)止まっちゃうもの。」

弓道は的に当てることが目的ではありません。
とはいえ、20年以上の経験を持つ方ですら、
的に当たらないとか、姿勢が安定しないといって悩んでいることを知り、
改めて愕然としました。

ただ、的に当たらず悩むってのは、常に自分の不完全さを意識することですから、
すなわち謙虚でいるって事です。
傲慢な性格の人間は、的に当たらなかったら我慢できなくて続けられないだろうし。

ここまで考えて、はたと気づきました。
鍛錬することで不完全な自分を意識し、謙虚になり、そして再び鍛錬する。
これこそ弓道の本当の目的かも。

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