松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

古来の灯芯草復活へ その6

2007-12-15 15:36:34 | 和ろうそく芯ものがたり
和ろうそくの芯を巻いている人に初めて出会った井口さん。
芯に使うイグサは、どんな種類のものかと聞くと、
畳に使われているコヒゲではなく、
どうやら井口さんの作っている灯芯草と同じ種類のものを
使っているとのことです。

やっぱりそうだった!
自分の灯芯草が、和ろうそくの芯として使えるに違いない。
確信が深まります。

ところが、ひとつ重要な問題がありました。

畳やゴザと違い、和ろうそくの芯には、
灯芯草をそのまま使うのではなく、
灯芯草の中の髄を取り出して使っているのです。

こちらのエントリの顕微鏡写真のように
灯芯草の中には、丸くて白いふわふわした髄が入っています。
その髄だけを取り出さなくてはなりません。

いったいどうやって?

もちろん井口さんは灯芯草の中に髄があることは知っていました。そして自分なりに髄を取り出したことはあります。
ただ、昔の人たちがやっていた方法とは違うので
どうやったら効率的に髄を取り出せるかで悩んでいたのです。

「正徳さん、髄はどうやって取り出すんですか?」
井口さんは勢い込んで聞きました。

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