松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

古来の灯芯草復活へ その10

2007-12-19 19:09:15 | 和ろうそく芯ものがたり
井口さんは、菜種油を手に入れて、
昔の人がやったように灯芯草の髄を一本だけ浸して
火を点けてみました。(上の画像です)

小さな小さな柔らかい光が灯ります。
吸収性の優れた灯芯草の髄は、油をどんどん吸い込み
油が切れるまで、えんえんと燃え続けます。
一本の灯芯草でなんと12時間も燃えているとか。

欠点は、消えやすいこと。
ちょっとした風が流れると、すぐに消えてしまうので
ガラスケースなど風よけをする必要があります。
しかし、明るいとは言えないものの、
長時間火を灯すことができるという点では、優れた特性です。
昔の人の知恵に、あらためて感心しました。

井口さんは髄の引き出しの発展途上にあります。
軌道に乗るまでは、まだまだ時間がかかりそうですが
純国産の灯芯草で作る和ろうそくの夢に向けて
私も出来る限り応援していきたいと思います。

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