松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

櫨蝋でキャンドル その5

2007-12-29 23:54:12 | 櫨蝋でキャンドル
櫨蝋でキャンドルの続きです。
大與の指導の甲斐あって、荒木製蝋のキャンドル製作の技術は
飛躍的に進歩しました。

上の画像の通り、以前のナナメに歪んだキャンドルとは違い、
美しい形をしています。
胴回りが太くて重量感があり、現代風なハゼキャンドルが生まれました。
日本で初めてのハゼロウキャンドル誕生です。

期待感とともに、さっそく火を灯してみました。



炎もいい感じで明るく燃えています。
ところが………。

またもや櫨蝋の海になってしまいました。
「ああ、工場でつけた時は、流れなかったのに。」
荒木製蝋はがっくりしていました。
私もまた、心がしぼんでしまいました。

あの正徳芯ですら、だらだら流れてしまう櫨蝋。
止める手だてはないのでしょうか。

その時、私は以前正徳さんがチラリと言っていたことを思い出しました。

「荒木さん。正徳さんが『芯の二重巻き』をしたことがあるっておっしゃってました。」

『芯の二重巻き』とは、文字通り二回イグサを巻くことです。
通常の二倍のイグサの量にすることで
二倍の蝋を吸い上げることができます。

キャンドルの胴回りの太さを考えると
この二重巻きが、蝋だれを防ぐことができるかもしれません。

果たして…?

私は再び正徳さんの所を訪れて
至急「二重巻き」の芯作りをお願いすることにしました。

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