松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

櫨蝋でキャンドル その6

2007-12-30 22:42:45 | 櫨蝋でキャンドル
日本初のハゼロウキャンドル!
とはいうものの、
蝋だれをおこしてしまうという決定的な弱点を、
どうやって改良していくのか。

私は正徳芯に望みを託しました。
蝋を少しでも吸い込ませるために
正徳さんに特殊な芯を作ってもらうことにしたのです。

いつもより堅めに二重、三重に巻いた芯を作ってもらい
さっそく再び荒木製蝋を訪れます。
そして灯してみたのが上の画像。
左が三重巻き、右が二重巻き。

一重で巻いた時よりも炎が大きくなりました。
固唾をのんで時間が経つのを見届けます。

しばらくしたら、二重巻きの方が蝋が流れてしまいました。
そしてその後30分ほどして三重巻きの方も同じく
蝋が流れてしまいました。

やっぱり流れてしまった。
どうやっても蝋は流れてしまうんだろうか。
私はあきらめることができませんでした。

一重の芯の時よりも流れるタイミングは
確実に遅くなっています。
特に三重巻きは、さらに形を保っていたからです。

少しでも可能性のある事を見なくちゃ。
思い切ってイグサを何重でも巻いてみたら?

ダメでもともとです。やってみなくちゃわかりません。

私はまたもや正徳さんの所へ出向き、
今度は、できるだけたくさんイグサを巻いた芯を
作ってくださいとお願いしました。

「そんなの作ったことないけど、やってみるわ。」
と、正徳さんは半分面白がって承知してくれました。

数日後、多重巻きの芯ができました。

多重巻きの芯…。

それはなんだか…、とても和ろうそくの芯とは
思えないような形状をしていたのでした。

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