松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

古来の灯芯草復活へ その7

2007-12-16 21:39:44 | 和ろうそく芯ものがたり
灯芯草から髄を取り出す方法。
まず、井口さんが考案した取り出し方はこうでした。

乾燥させた灯芯草のうち、髄を取り出す灯芯草だけを
3日間ほど湿らせたタオルで巻き、
髄まで水が染みわたるようにします。

すっかり湿らせたら、お箸のような先端が細いものを
灯芯草の真ん中に突き刺し、押していきます。



すると白い内部の髄が、ヒョロヒョロと出てきます。
ちょっと詰まることがあるので、
時々押してやったりして、ゆっくりと髄を取り出します。

この方法で一応取り出せますが、たった一本の髄を取り出すまでに、
5分ほどかかってしまいました。
これでは時間のかかりすぎです。



髄は軽いので、500gから1kgで取引されている量を取り出すには多くの本数が必要です。
こんな速度でやっていては、井口さんの人生が終わってしまいます。

せめて10秒から20秒程度で取り出さなくては、採算ベースにはなりません。

正徳さんにやり方を聞くと、
正徳さんの80才になる姉が髄をスムーズに取り出していたそうです。
今はさすがに髄を取り出す仕事は携わっていませんが
コツなどを伝授することはできる、という返事でした。

長年髄を取り出していた経験者なら、使っていた道具など、いろんな事がわかります。
井口さんは、箸で髄を取り出す今までの方法から脱却し
もっと早く効率的に取り出すために、
朝倉市に住んでいる正徳さんの姉に会うことを決心しました。

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