松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

櫨蝋でキャンドル その3

2007-12-25 21:41:48 | 櫨蝋でキャンドル
櫨のキャンドル話の続きです。

さて、期待を込めて櫨のキャンドルに火をつけてみたところ、
結構いい感じで明るい光が灯りました。
が!
少し時間が経つと、
だらだらと蝋が横から流れていくではありませんか。
流れる蝋は止められません。
中盤からカップキャンドルみたいに、
櫨蝋の海になってきました。

最初楽観的だった私は、
この櫨のキャンドルの惨状に
かなりショックを受けてしまいました。

原因を調べると、普通の和ろうそくに比べ
蝋の胴回りが太いために
一度に櫨蝋が溶ける量が多すぎて
芯が蝋を吸い上げることができないでいるのです。
おかげで溶けるだけの蝋は、形が崩れて落下していくはめに…。

蝋が溶けてもいいようにカップに入れて火を灯しても、
櫨の海になってしまったら、芯が浮き上がり倒れてしまいます。
おかげでカップの底には櫨蝋が貯まってまま。

荒木製蝋も、この現状に行き詰まっていました。

どうやったら、もっと芯が蝋を吸い上げてくれるのか。
なすすべもなく一ヶ月ほど経ちました。

朝倉市にいる芯巻きの正徳さんと出会ったのは、
ちょうどその頃でした。

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