松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

矢が潜った

2008-10-07 23:19:00 | 和弓と櫨
ある日、うちの弓道場の新人さん(70代)が一ヶ月以上巻藁で練習したのでそろそろ的前に立つことになりました。最初の立ちは真ん中です。始めて的前に立った私の時みたいに屋根の樋に当たったり、上にあるネットに引っかけたりしてましたが、だんだん落ち着いてきました。

その後しばらく経って、たまたま一番前の立ち、つまり大前しか的が空いていなかったので初の大前に立つことになりました。いつかはどうせ大前を経験しなくちゃいけないし、だいぶ落ち着いてきたのでやってみようということに。

が、やっぱり大前は他の人が見えないので緊張するものです。手に力が入って放たれた矢はとんでもなく前へ、弓道場のすぐ横の土手方向に飛んでいってしまいました。その時は、土手の草むらを探せば見つかるだろうと思っていましたが、矢払いに行った時、全く矢の行方がわからなくなってしまいました。みんなで一生懸命探したんですが、ついに見つからず、残念ながらいまだに見つかっていません。

どうやら矢が土の中に潜っていったんじゃないかと思われます。羽ぐらいは地上に出てると思ったんですが、羽までも地下へ潜入した模様です。

よく戦の絵などで、大地に矢が刺さっているのを見かけますが、あれはよっぽど硬い地面じゃなきゃ刺さらないんですね。実際には草むらなどの柔らかい地面であれば、矢は全て土の中へ潜ってしまうんです。熊手みたいなもので地面を掘り起こさない限り見つからないんでしょう。

「矢が見つかったら、また使えますかね?」と私。
「見つかっても、たぶん羽がボロボロになっているやろう。」と先生。
先生は、矢をなくして悲しそうだったその新人さんに代わりの矢を貸してあげました。

そんなわけで今では誰かが矢払いに行った時は、矢が出てこないかどうか土手を確かめるのが日課になっています。

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