「こんにゃくゼリー」法規制混迷 「もち」「米」も危険という声も
こんにゃく入りゼリーをのどに詰まらせて窒息死する事故が相次いでいる問題で、製造会社は製造を当面中止することになったほか、自民党では「ゼリーの硬さなどを規制すべき」との動きも具体化しつつある。ところが、事故で窒息死した際の原因は「もち」「米」「パン」などの方が絶対数としてははるかに多く、「こんにゃくゼリーだけを規制するのはおかしい」との声も噴出。議論は混迷を深めつつある。
~中略~
野田聖子消費者行政担当相はあくまで規制進めたい考え
例えば厚生労働省が08年5月に発表した調査結果によると、全国の消防本部で扱った窒息事故約700例のうち、原因の食材が食品成分表で分類できたのは432例。その内容を見ていくと、一番多いのが「穀類」で211例。「穀類」の内訳を見ると、「もち」77例、「米飯'(おにぎりを含む)」61例、「パン」47例、「粥」11例、といった具合だ。一方、「菓子類」は62例で、その中で「カップ入りゼリー」は8例、「ゼリー」は4例と、絶対値としては少ないのだ。もっとも、これには「もちを食べる人は、こんにゃくゼリーを食べる人よりもはるかに多い」という事実があり、「分母」が大きく違うため、「死亡率」は「こんにゃくゼリー」のほうが格段に高いとみられる。それでも、「こんにゃくゼリーだけが危ない」という主張には無理がありそうだ。
実際、前出の自民党の会議でも
「もちは、昔から死亡事故が多い」
との指摘が出ている。一方、10月2日には「小さな警告マークのみの(こんにゃくゼリー)商品は自主回収すべき」などとメーカーに求めていた野田聖子消費者行政担当相は、10月10日の記者会見で
「もちはのどに詰まるもの、という常識を多くの人が共有している」
などと反論。あくまでこんにゃくゼリーへの規制を進めたい考えだが、他の食品の危険性との整合性の面から、今後議論を呼ぶことになりそうだ。
食べ物はどんなものでも喉に詰まる可能性があります。今回は事故例が多いとはいえないこんにゃくゼリーがスケープゴートにされ休業をやむなくされました。こうして一つの食文化そのものを消し去ろうという動きを見ると、昔見たアニメのほとんどが「差別用語」が入っているとのお達しのもとに見られなくなってしまったことや、本屋から「ちびくろサンボ」の本が消えてしまったことを思い出します。その後ちびくろサンボは復刊しましたけど、アニメは残念ながら見られません。
女性が損害賠償求め県を提訴
魚沼市の奥只見レクレーション都市公園の通路に滑りやすい石が敷き詰めてあったため、自転車が転倒し、左ひじを骨折したとして、東京都練馬区の女性が公園を管理する県を相手取り、治療費など約300万円の損害賠償を求める訴訟を14日までに、新潟地裁に起こした。
訴状によると、女性は2006年8月、公園の通路を自転車で走っていたところ、滑って転倒し左ひじを骨折。07年9月まで治療を受けた。
女性側は「事故は、県が安全な物を設置し管理する義務を怠ったことで発生した」と主張。県は「訴状を検討した結果、争うことにした」としている。
新潟日報2008年10月14日
アメリカのドラマで、事故で大けがした家族のもとへ弁護士が電話をかけてきて、「会社を訴えるんです。絶対に損はさせません」とかなんとか訴訟で得る大金をちらつかせるシーンをよく見かけます。先のこんにゃくゼリーも、もともと幼児が死亡した事件で両親は賠償金を得ていたように、これも影に弁護士がいるんでしょうか。よくアメリカには弁護士が余ってるとか言われてますが、日本でも弁護士が増えてきたってことでしょうか。
弁護士って弱者を守る正義の味方のように思ってたんですが、裁判を有利に進めるため、やたらと精神鑑定を持ち出したり、離婚弁護士がらみでも「一銭も残らないよう搾り取ってやる。」とか、どうも単純に正義の味方とは思えなくなってきました。
明治の文明開化以来、日本はずっと西洋、特にアメリカを追いかけてきましたが、アメリカみたいな社会を全て肯定できるわけがありません。でもそうはいっても、一歩一歩ますますアメリカに近づいてきています。
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こんにゃく入りゼリーをのどに詰まらせて窒息死する事故が相次いでいる問題で、製造会社は製造を当面中止することになったほか、自民党では「ゼリーの硬さなどを規制すべき」との動きも具体化しつつある。ところが、事故で窒息死した際の原因は「もち」「米」「パン」などの方が絶対数としてははるかに多く、「こんにゃくゼリーだけを規制するのはおかしい」との声も噴出。議論は混迷を深めつつある。
~中略~
野田聖子消費者行政担当相はあくまで規制進めたい考え
例えば厚生労働省が08年5月に発表した調査結果によると、全国の消防本部で扱った窒息事故約700例のうち、原因の食材が食品成分表で分類できたのは432例。その内容を見ていくと、一番多いのが「穀類」で211例。「穀類」の内訳を見ると、「もち」77例、「米飯'(おにぎりを含む)」61例、「パン」47例、「粥」11例、といった具合だ。一方、「菓子類」は62例で、その中で「カップ入りゼリー」は8例、「ゼリー」は4例と、絶対値としては少ないのだ。もっとも、これには「もちを食べる人は、こんにゃくゼリーを食べる人よりもはるかに多い」という事実があり、「分母」が大きく違うため、「死亡率」は「こんにゃくゼリー」のほうが格段に高いとみられる。それでも、「こんにゃくゼリーだけが危ない」という主張には無理がありそうだ。
実際、前出の自民党の会議でも
「もちは、昔から死亡事故が多い」
との指摘が出ている。一方、10月2日には「小さな警告マークのみの(こんにゃくゼリー)商品は自主回収すべき」などとメーカーに求めていた野田聖子消費者行政担当相は、10月10日の記者会見で
「もちはのどに詰まるもの、という常識を多くの人が共有している」
などと反論。あくまでこんにゃくゼリーへの規制を進めたい考えだが、他の食品の危険性との整合性の面から、今後議論を呼ぶことになりそうだ。
食べ物はどんなものでも喉に詰まる可能性があります。今回は事故例が多いとはいえないこんにゃくゼリーがスケープゴートにされ休業をやむなくされました。こうして一つの食文化そのものを消し去ろうという動きを見ると、昔見たアニメのほとんどが「差別用語」が入っているとのお達しのもとに見られなくなってしまったことや、本屋から「ちびくろサンボ」の本が消えてしまったことを思い出します。その後ちびくろサンボは復刊しましたけど、アニメは残念ながら見られません。
女性が損害賠償求め県を提訴
魚沼市の奥只見レクレーション都市公園の通路に滑りやすい石が敷き詰めてあったため、自転車が転倒し、左ひじを骨折したとして、東京都練馬区の女性が公園を管理する県を相手取り、治療費など約300万円の損害賠償を求める訴訟を14日までに、新潟地裁に起こした。
訴状によると、女性は2006年8月、公園の通路を自転車で走っていたところ、滑って転倒し左ひじを骨折。07年9月まで治療を受けた。
女性側は「事故は、県が安全な物を設置し管理する義務を怠ったことで発生した」と主張。県は「訴状を検討した結果、争うことにした」としている。
新潟日報2008年10月14日
アメリカのドラマで、事故で大けがした家族のもとへ弁護士が電話をかけてきて、「会社を訴えるんです。絶対に損はさせません」とかなんとか訴訟で得る大金をちらつかせるシーンをよく見かけます。先のこんにゃくゼリーも、もともと幼児が死亡した事件で両親は賠償金を得ていたように、これも影に弁護士がいるんでしょうか。よくアメリカには弁護士が余ってるとか言われてますが、日本でも弁護士が増えてきたってことでしょうか。
弁護士って弱者を守る正義の味方のように思ってたんですが、裁判を有利に進めるため、やたらと精神鑑定を持ち出したり、離婚弁護士がらみでも「一銭も残らないよう搾り取ってやる。」とか、どうも単純に正義の味方とは思えなくなってきました。
明治の文明開化以来、日本はずっと西洋、特にアメリカを追いかけてきましたが、アメリカみたいな社会を全て肯定できるわけがありません。でもそうはいっても、一歩一歩ますますアメリカに近づいてきています。
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