25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

根拠のない言葉

2019年06月05日 | 

  「日本アホバカ勘違い列伝」(北岡俊明  WAC)の新書を読んでいるのだが、これがまたなんというばからしさ。人の名を挙げ連ねて悪口をたたいているだけである。批評であれば、非難の論理も理解できるかもしれないが、とにかく冷静さがなく、ののしり、怒っている筆者である。ネトウヨの教材本くらいになるのかもしれない。

 例に挙げると、
  次に姜尚中(日本語読みでキョウショウチュウ)(*なんで日本語読みを紹介するのかぼくにはわからない。)である。テレビではカンサンジュンと韓国よみで紹介されている、。在日韓国人二世である。この男も半日である。日本で大学を卒業し、国立大学に職を得て、日本人の税金でメシを食っていながら。反日、親韓である。こういう男を使うのは、司会者の関口宏が反日の親韓だからである。見るからに、陰気な雰囲気をもっている。いつも陰気な顔をして、もったいぶって、したり顔で、もっともらしいコメントをするが、反日であるかぎり、そのコメントには反日親韓という限界がある。ゆえに陳腐な紋切り型のコメントとなる。

 

 一人一人の名を各界から上げてこきおろす。しかし、「反日」とは何かと一切説明はない。親韓とは何かの説明もなければリベラル、保守、左翼の定義、説明もない。要するに彼は姜尚中や関口宏を嫌いなのである。

 日本には書店にこの手の煽るような反韓、反中本や歴史修正主義者の本も増えてきた。

 話を飛ばすが、ぼくは昭和史をみるとき、半藤一利の「昭和史」と吉田裕の「日本軍兵士」をおさえておいて、吉本隆明の「戦争論」を読んでおけばよいのではないかと思っている。今度山崎雅弘の「歴史戦と思想戦」(集英社新書)が出たので、これも読もうと思っている。「自虐史観」という言葉などないと思うからだ。思想・信条の自由を僕らは戦後に与えられた。多くの犠牲の上で「とった」と言っていいかもしれない。

 「移民問題」で揺らぐEU、アメリカ。日本は外国人労働者受け入れ拡大を図り、失踪者問題も起きる中でスタートしたが、現在は8050問題と高齢者の危険運転のニュースばかりだ。