25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

白人

2019年06月30日 | 社会・経済・政治
 ロッキー山脈の中で地図とコンパスを頼りに重い荷物を背負って、指定された目的地にいくグループレースを去年見たことがある。水の調達もグループで探す。時間競争だから十分な睡眠もできない。分かれ道こ洗濯を間違えると時間のロスが大きい。この競技をなんと呼ぶのか忘れてしまったが、参加グループは白人がほとんどでかろうじて日本グループがいた。スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク・・・彼らの祖先がかつて歩いてそれぞれの地にたどり着いたのを再現するような競技であった。
 こんな人たちと戦っても勝ち目はないと思ったものだ。彼らは激しい。トコトンやるという雰囲気がある。
 映画を観ていると筋肉隆々の白人男性が出てくる。日本列島人とは体躯が違う。きっと白人はネアンデルタール人の遺伝子が多く残り、われわれのような黄色人種はホモ・ハビリスの遺伝子が多いにだと思いたくなる。
 アメリカはもう十年もすると白人種の人口が半分を割る。トランプ大統領が登場してきた時、いよいよ衰退する白人の逆襲が始まったか、と思ったものだった。
 ところが、今日の朝日新聞で、「白人の平均寿命が短くなっている」と知った。冷静に考えれば、映画の白人とレースにでる白人は超少数であり、大半の白人は不健康そうに肥えている。このお太った白人たちに長い命が約束されているとは思えない。
 白人がそんなにすごかったらオリンピックなどする必要もないはずだ。
 知性ある白人は生き残り、無知な白人の退場は早い。おごれる強者は弱者より先に滅びる。歴史の教訓である。