今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

本格的にヅケと配膳について学ぶ。

2017年05月17日 | グルメ
ヅケを本格的に作ろうと思う。

霜降りにする主な理由は、
・霜降りにすると、ある程度長時間漬けても染み込み過ぎないので味をコントロール出来る。
・霜降りにすると身が締まり過ぎないので切る時にそのまま漬けるより切り易い。
etc.
等、様々な利点がある。

湯を沸かしておく。


氷水を用意しておいて(自分はお土産に付いてきたビニール系の保冷剤を凍らせておいてそれを使っている)。

酒・みりん・醤油を1:1:2の割合で用意し(まだ醤油は混ぜない)、酒とみりんを鍋にかけてアルコールを飛ばす。

醤油を入れて、あまり火を入れ過ぎると醤油の香りが飛ぶのでサッと煮切り

そのまま冷ますか、急いでいる時は氷水で冷やす
(カスタード系のクリームはこうするので、急いでいたからいっかな?って、勿論ヨソでやったら引っ叩かれるかも・・・

タッパへ入れておく。

(↑刺身のサクが入る大きさ)

鮪の安いサクを料理用の布巾(サラシ)やキチンペーパーで包み。

ボウル(出来れば鉄製が良いけれど大丈夫だろ)を下に敷いたザルに乗せ、湯をかける。

(裏技なので人前で真似しない方が無難→)湯が足りなければ、今度は鍋をザルの下にして、ボウル溜った湯を裏表かけて表面を白くし、

すぐ氷水(保冷剤水)で冷やして熱が入るのを防ぐ

よく水気を拭いて(足りなければ別のペーパーを使っても)、

サラシやキッチンペーパーで巻いてから煮切りに浸すか、上からキッチンペーパーを被せておくと上面の浸かっていない部分にも煮切り伝ってが染み渡る(←昔の人はよく考えたものだな)。

霜降りをすると、そのまま漬けるよりも染み込み過ぎる速度がゆっくりで浸かり過ぎないので、忙しくて半日以上おいても、まあ、なんとか大丈夫(適度だけれど)。

出来た(少しだけ漬け過ぎたか?・・・いや、まだギリの範囲だ)。

多いし塩分を摂り過ぎてしまうので、半分だけ食べてみよう。
味が付いているので醤油の付け皿はいらない

霜降りの部分が付いた部分と、その霜降りをそぎ落とした部分を用意してみる。

食べ比べてみると、霜降りが付いた部分の方が野生的かな(生き物の味をより感じるというか)
霜降りを削いだ部分は少し上品過ぎてヤワな感じ。
ワサビが必要か不要かがそれぞれで異なってくる気がする(まあ、一応付けるが)。

翌日、やはり霜降りが付いた部分と分けて、半分は削いでから薄く切ってみる。
やはり半分に切るとそこから入るので少し身が締まって前日より硬くなり切るのに少し抵抗が出る

今日は握りに。

煮切りを、

塗った方が美味しい

霜降りした部分もそうでない部分も変わるがあまり劇的には変わらない
(そりゃ、多少は削いだ部分の味が薄い気はするが、薄切りを漬けるなら10分とかでいい訳で

これは、アリだな。

余った煮切り(←漬けタレの事)は、薄味好きの自分は漬けないで焼くブリなどの照り焼きにする。
大好きな小ネギを散らしたり、大葉と食べたりしてよりキレを出したり、脂質の少ない部分はマヨを付けて照り焼きマヨで。

1汁1菜のご飯と味噌汁ってどっちがどっちだっけ?

調べてみるとこれで良いらしい、日本では「左が上位」ということで主食の米が左にくるとのこと。
一汁一菜、大名でも一汁二菜が日々の基本で、一汁三菜とかは副菜だけではなく副々菜というのか!!
主菜がタンパク質系・副菜が野菜・香のモノが漬物とかで中央とのこと。

逆だと仏壇に供える場合らしいが、
(あまり味噌汁飲まないし)
どっちっかって言うと、自分は左手で汁椀を持つ方がラクなので、逆の方が食べ易い為、ええいっ、逆にしてしまえ

知っていて個人的にやる分には問題無いでしょう。。。

削いだ部分は、ご飯にふりかけて食べたり

クセが強くインパクトが弱いので、炒り胡麻などをふりかけるとバランスが取れるだろう。
(時間が経っていたらフライパンで炒るかレンチンして何かと混ぜること)



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大村ずし(ミニ)で、レベルUP!!

2017年05月17日 | グルメ

ドラゴンクエストのからげくん会心の一撃味があったので、これを買うとレベルアップの音をレジの人が押してくれる、その消費者の視線に寄り添ったアイデアが素晴しくて感動し、その音を聴いてみたくて食べてみた。

思ったより音が小さかったが(それでもありがとう、コンビニの店員さん!!)・・・、味は柚子胡椒の胡椒が結構効いている感じ、か。

で、後日ネットで、このスライム型の蓋を使ってブルーキュラソーかな?青いゼリーを使ったスライムゼリーの画像が出ていたので、チッ、先を越された!!と多くの人が舌打ちした中、自分も焦り、この蓋を使って何か作れないか?考えてみた。

青いアイスクリーム?、誰しも考えるし意味が無いな・・・
う~ん・・・そうだ

長崎の郷土料理「大村ずし」にしよう!!

と、なるべく家にある材料に安いものを少し買い足してなんとか作った、多少、オリジナルだが・・・。

「大村ずし」とは、

室町時代に大村純伊の大村という所領へ島原半島の有馬貴純が侵攻し、大村の殿様(←純伊の事ね)は1度退却してからもう1回領地を取り返した。その時に、大村純伊の帰還を喜んだ民衆が歓迎の食事として大村純伊と兵士達に振舞った食事が原型で、当時は食器が無かった為に、木箱に炊き立ての飯や具材を詰め込んで押し寿司にし、脇差で切って食べた事が発祥といわれている。

※それを今回余っていた酢飯が少なかったので、ミニサイズで作る事にする。

まず本来は白身の刺身を細切りにし、塩を振って30分待つ、出てきた水分を拭けば臭みも取れる
今回は塩締めの白身の刺身を手に入れたので30分をSカット

甘酢に10分ぐらい漬ける。
(これはオリジナルだが→砂糖を多めにする事が後々のPOINT)

漬かる前に1個甘酢に漬けて刺身を食べてみたが、これが美味しいのなんのって
なんとなく長崎を旅した時を思い起こさせるような味付けだった。
白身の刺身を甘味と合わせるこんな食べ方もあるのか!!?(四国の方で刺身や寿司を柑橘類で風味付けする意味も解らなくも無いなというか、納得!!)、1つ勉強になった。

玉子に砂糖と塩少々を加え、

錦糸玉子を作る(「錦糸」ってこう書くのな・・・危ね~、「金糸」かと思っていた)。

うちのフライパン中央が盛り上がっているので作るのが大変で(下手クソだが甘くて美味しい)。

白身魚が漬かり終えたら皿に出しておく
(あまり長く漬けて、そのままで良くても酢飯と合わせると酸味が格段に強くなるので要注意!!)

※オリジナル(だと思う)→余った甘酢は塩味を調整して(若干、刺身の塩味が出ている気がするので味をみて)酢飯の味付けに使うと食材を捨てずに一石二鳥
大村すしは時間を置いても酢飯が硬くならないように甘い酢飯なので、これが最初の所で甘酢を結構甘くした理由=勝手な推理だけれど、当時、漬けた酢とはいえ食べ物を捨てるような事はしなかったのではないか?って

本来、ここでニンジン・干瓢(かんぴょう)・ゴボウ・干しシイタケやレンコンなどの各過程で微妙に違う材料の根菜類を、火の通りにくいゴボウから炒め、砂糖・ダシ汁・醤油で甘く煮るのだが(醤油最後ね)、疲れ切っていたのと忙しいので、スーパーで「切干大根」を買ってきて、汁気をほぼ搾る(多少は残すが汁気が多いと押した時染み出るのは目に見えているので)

↑味的には多分、ほぼ、これに近いよなって(各家庭で多少の違いはある訳だし、お金を沢山出さずに出来る材料、そこにある材料で作ろう!!と何かが1段フっ切れた感じ)。

あと本来なら大村すしに使う漬物は奈良漬が多いのだが、いきなり作ろうと思って奈良や、三重県、愛知県辺りでもないのに周りに売っていない。
なので、以前、四国地方の物産館で手に入れた柑橘類と胡瓜の漬物を。
胡瓜が必要だったのと、周りのスーパーの浅漬けだと搾っても汁気が出る&化学物質が多量に入っているかな?って。
糠漬けすらも売っていなかったし。
(茄子の塩揉みとかでも良かったかもしれないが無かったので)

これで具材料は揃った。
※オリジナル→チラシ、実は嫌いなので作り方を知らないのです、今回ミニサイズなのでイチイチ撒くと高さオーバーになってしまうのでソッと混ぜてみた

(口に入る時混ざるし)

「型に詰める」
本来ここで大村ずし用の押し枠か、多くの人はケーキ型などを使うが、そんな円周の広い面積部分をカバーする酢飯の量は残っていないので、イングリッシュマフィンなどを作る時に使う牛乳を飲み終わった紙パックを使ってみることにした。
(高低差がある縁のリングを作って取っておいた)
     ↓
ラップをしたリングの上から

①ライス(酢飯)・・・←スミマセン写真撮り忘れていました!!!
  ↓
②和風の具

③ライス(酢飯)
  ↓

④和風の具
  ↓

  ↓
⑤錦糸卵を乗せ(タップリ甘くて美味しい玉子を・・・ん?、ミニサイズなのに「錦糸」にする必要ってあるのかな?・・・今、ふとこれを書いていて思った・・・というか「錦糸」でなくても良くね?、茶巾寿司みたいに・・・

上から押さえてしばらく暑い時や場所なら冷蔵庫などで重石をして置いてから型枠を抜く。
勿論押さえて、すぐにも食べられるが壊れ易いし味が違う

お寿司のおにぎりという感じで、北陸とかの「なれ寿司」みたいな感じなのかな、あれほどは寝かさないけれど、包丁で切れるぐらいまで押すと良い

時間が経つにつれ味も馴染んでくるし

ま、これが本来の作り方にほぼ沿ったもの(ミニだけれど)。

で、ドラゴンクエストVer.は、全部の工程を逆にしないといけない。
 ↓
カップにラップを敷いて(ツノみたいな部分に箸で押し込める)、

①錦糸卵を詰める(←これは錦糸でないとツノみたいに出っ張った部分に入り込まない)。


で、後は、普通Ver.の工程を真逆にして

②和風の具
  ↓
③ライス(酢飯)
  ↓
④和風の具
  ↓
⑤ライス(酢飯)を最後にギュッギュッと詰める

の順にしなければならない。
(実は最初にドラクエVer.から作り始めたので、途中こんがらがって泣きそうだった・・・)
  ↓
で、ツノがあるような蓋(型)をひっくり返す時は(普通に置いたら安定しないので)ペーパー類など穴が空いて安定しているものの穴にスライムのツノを入れ、逆にひっくり返し安定させた上で、ラップを敷いて

小皿などを置いて、その上に全体が倒れないように重石を乗せる。
(今回は学生時代に筋トレで使っていた腕に巻く重し5kgだから結構重い)

30分ぐらいして、皿にひっくり返し、そっと型を抜いていくと、

ホラ、スライムの大村ずしの完成(ちょっと2段目のご飯が場所によって多いか、まあ場所によってだが)。

型のとおり、ツノっぽい部分も再現

エイッ!!、

どうだ?・・・会心の一撃を与えた!!

キチンと半分に割れた!!

味は~、う~ん、今回酸味が少し強かったかな(やはり魚を漬け過ぎたか?、甘酢を減らすべきだったか?)。
そして、時間が経つ程に味の一体感が増してくるという感じが食べていても解るぐらいにしてくる。
やはりこれも「なれ寿司」のような作用なのだろうか?
不思議。
時間が経ってもでもシャリがふんわりしている気がするし

各家庭で微妙に違うように様々な素材で(←型ではなく食材の話ね)作っても良いと思う


今回のPOINT
・少し置いた方が熟れ(馴れ)鮨ではないが、本当に具と酸味とご飯が慣れてくる感じ(大村ずしのシャリは砂糖が多く甘めなので時間を置いてもそんなにシャリがパサパサと硬くならない、その為に甘いシャリを使うという理由がある!!!)。

・好みだが押して30分(以上?)ぐらいは涼しい所で寝かすとより美味しくなる気がする。

・甘酢漬けの魚は結構酸味が出るので、漬け過ぎる前に出すか、酢メシの酸味を減らした方が良いかも(酸味を和らげる為にも砂糖が強いのだろうか?)。

・絶対これでなければって、素材のキマリは無いと思う。重罪ではないハズ。

・甘酢にちょっと漬けて食べる白身の刺身って美味しい(丁度お寿司屋さんで甘酢に漬けたガリと一緒に食べる感じに少しだけ近いだろうか)。

長崎は10代で初めて旅をした所だから好きなんだ。
眼鏡橋の所をトコトコと。
又、行きたいなあ~!!

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