今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

セルバチコ(ワイルドルッコラ)を考察しマジで愉しめた!!。

2022年03月09日 | 素材
色々書く順番が前後するのだが、セルバチコ(調べたら別名「ワイルドルッコラ」又は伊では「ルケッタ・セルバチカ」・一応日本語は「ロボウガラシ」)という多年草のハーブを頂いた。
(ルッコラは一年草で別種)

クッ〇パッドを観ると、そこまでまだ使っている人が少なく、使っている人々の料理を観ると、
げっ、かなりオサレな方々の、レベルが高い料理調べた時点では段階では多くて、俺に料理出来るのかなぁ~と・・・
そこに出している人の
料理との合わせ方
様々な所に出ている感想
を集積し、頭の中で素材の味を想像し、何にするかな?と・・・、とりあえずそのまま食べてみると・・・

上の葉はそんなに苦くなくホロ苦い程度(エゴマに似ている?ここまでは大体頭の中の味と想像が一致した、記憶力悪いんだけれどさ・・・)、
で、茎側がホロ苦さが強くなっていくというのが最初の印象(個人的な感想ね・・・)
フレッシュで美味しい!!決っして嫌な苦さでは無く、料理の幅が広がりそうな可能性を秘めた素材って感じ。

最近ハマっているホロ苦い野菜を薬味にする食べ方
(今回はイカソーメン)

合う!、これ!!
春菊とかだと流石に山葵が無いと、バランスが取れないが、セルバチコはそのままの方が活きる。

よし、次は加熱だ、肉と合わせたらどうなの?と思って・・・珍しく肉巻き(バラ肉)に三枚隙間をあけて並べ苦手だからこそ、挑戦(慌ただしい営業中、こんな事したくないもんな・・・)。

クルクルっと

で、切る。

片方は塩で・・・

焼き

店の時に使っていたタレを再現したモノ近年オレンジ色はリンクのルールにしている)を皿に出して

こんな感じでどうでしょう?
(クッ、右の皿部分が汚れた)

断面はのセルバチコにはなんとかなったが、塩は意外にも豚バラ肉の油脂分が勝ってしまって脂質で苦味のマスキングをし過ぎセルバチコを活かせなかったようなというか「焼き」で気合を入れたからか豚バラが活き過ぎた気がする・・・。
タレの方は、店の時みたいにタレ甕で漬け焼きを出来ないから(かといって上田市みたいにコップに入れて『追いダレ』を付けると後で洗う時とか、コップに付着したタレが私の少ないタレでは勿体ない)、

結果、匙でかけ続ける為、そこまで気合を入れて焼けなかったので(どう頑張ってもタレの味が五割・六割を占めるから、焼きで操作しようにもねじ伏せられる部分がある)、だから豚バラがそこまで活きず逆にセルバチコが活きて、なるほど~セルバチコと肉はこういう感じか~って解かった。
不味くは無いんだけれど、やはりセルバチコは生なのかなぁ~って(俺ぐらい素材自体をそのまま味わう人間にとっては・・・)。

タレは戻しておこう(だからこの注げる皿なんだ、うちのはトロミを付けない「サラサラ・タイプ」を何度か漬ける焼き方なので)・・・そろそろタレも作らないとな・・・。

で、次に先にパン粉を炒めておいて(フライパンをキレイにし)

セルバチコを二種類の大きさに切り
片方は微塵
片方は適度に

ペペロンチーノにしたくてアーリオ・オーリオにするが、セルバチコに辛み成分もあるようなので(ホロ苦さとフレッシュ感が勝っていてそこまで辛いとも感じないのだが)、山葵は好きだけれど、フナキさんに申し訳ないが皆で食べないとペペロンの辛い物は苦手だし、折角ならセルバチコの刺激を引き出し活かしたいから鷹の爪は少量
。(いつも少量なのだが更に少量)

セルバチコの微塵切りをリカーソースとは少し違うがパセリのソースみたいに茹で汁で伸ばしてソースにし、

パスタを入れたら貧乏人のパスタの要領でパン粉の半分を入れ
前回の焼き鳥でセルバチコは生が良いのでは?と解かったから、仕上げに適度に切っておいたセルバチコを散らす。

最初は普通に食べ(フレッシュさが際立っておいしい~)、途中から「端っこに」やるからには遊びじゃないんで)好みでパン粉や

EXオリーブオイルで端っこを味変するが、

追いオリーブオイルまでだな~そのままの出来で充分・・・
(本当は貧乏人のパスタみたいなパン粉も要らないんだ、多分パン粉を煎る事によるメイラード反応が少し苦手なのかも、このパン粉色々入っていそうだし)
この「食べ方」は加熱も両方味わえて「正解」だったと思う。
個人的にパスタは野菜から構築をしていくと完成系が観え易い気がする!!だから野菜だけでもいけるんすよ、
今回
貧乏人だけれど、貧乏人のパスタのやり方にまだ躊躇があった為

セルバチコだけでも出来るとは解かっていたが、それでも素材を無駄にしたくないし、最悪を想定して「もしも」を考え、貧乏人のパスタの要素で補いつつ
上達も試みてみた。

次もヤハリ微塵切りと適度な大きさを少しづつ用意し

パスタとは逆に)今度は適度な大きさのセルバチコを出汁でサッと茹で、味噌を溶いて

札幌式ラーメンとは又少し違うが、椀の底に微塵切りの半分を入れておき味噌汁を注いで

残りの半分の微塵切りを散らす

セルバチコの味噌汁にしたが、う~ん、出汁が強かったかなぁ、なんか和洋折衷な印象の味噌汁。

最後のシメにご飯を入れたら、セルバチコがワイルドルッコラと言われるぐらいの意味が解かるという感じで急にルッコラっぽくなった!!
(なんだ???このセルバチコの変化は・・・)

最後はサンドイッチに、以前ビーツのキャロットケーキの時カッテージチーズを緩くするとクリームチーズっぽくなる「と教わった」が、今回パントリークリームが高かったのでポーション?的なクリームチーズを使用。
目玉焼きと合わせてみた。

間違いない!!(ハーブの類だ、これはと「実感」←だから加熱に弱いか・・・

ヤハリ和洋問わず生でホロい苦味を愉しむ為の使い方がベター?、良いのだろうな・・・。

目玉焼き無しの場所も作ってみたが、それはそれで、もっとセルバチコや素材自身の味が活きる。
(肩肘張らず、これもアリだ!!)

最近、自身が
何が出来ないか?
料理(方法)として何に苦手意識があるのか?
技術の何がキチンと身に付いていないか?
 etc・・・
そういうモノが明確になり始めた印象ので、少しでも「軌道修正」を始めた感じ。

未知の素材という「重力」に引っ張られた、料理や調理の「スイングバイ」だな。。。