エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ブラックベリーの実

2009年07月03日 | 日記


色づいてきました。
ブラックベリーの実です。

焼酎につけて、ブラックベリー酒にしていただきます。
美味しいです。

ジャムにはあまり合わないような・・・。


ブラックベリーの、食べられる為に咲く花!







            ブラックベリーの心


  
          紡錘形の頭部に
          一粒一粒を積み上げていき
          光合成によってぼくは色づいていく

          道端に実ると
          埃や排気ガスにまみれるが
          ぼくの本質は普遍だ

          人の口に膾炙される楽しみが
          ぼくに季節を信じさせるのだ
          太古
          ヒトは僕を素手で摘んでいったものだ

          素焼きの土器の中でぼくたちは
          穏やかに呼吸した
          峻烈な川の水でサラッと洗って
          スッと口に放り込まれる時

          ぼくは
          宇宙の輪廻に帰結し
          曼荼羅の図案に回帰した   



 






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                         荒野人


     

虎ノ門金毘羅宮

2009年07月03日 | 日記
虎ノ門にある事務所で会合がありました。

週1くらいは出かけるのですが、虎ノ門交差点を挟んで中央省庁の建物や独立行政法人のオフィスが集中している地域でもあります。

実は・・・ここに金毘羅さまが鎮座ましましているのです。
ご存じの方も、知らなかったという方も、お聞き下さい。



ここが都会の真っただ中にある、金毘羅宮です。
昼は、ここでサラリーマンたちが弁当を食べ、煙草を吸っています。


金毘羅宮といえば、香川県が著名ですね。

この総本社は、長く続く参道の石段が有名で、奥社まで登ると1368段にもなる。
海上交通の守り神として信仰されており、現在も漁師、船員など海事関係者の崇敬を集め、境内の絵馬殿には航海の安全を祈願した多くの絵馬が見られる。

これが公式見解。

東海道中膝栗毛で「やじさん、きたさん」の活躍は読み物として面白いですよね。
その戯作のなかで、金毘羅参りの旅人との饅頭の食べくらべなどもよく知っています。

往時の庶民の楽しみ、娯楽の多彩さに感心します。




これが香川金毘羅宮の本社です。

もう一つ日本人なら誰もが知っている話は、なんと言っても・・・。

「遠州森の石松」だ。
親分・清水の次郎長の代理で香川の金毘羅さんへ奉納に出かける件である。

簡単に言えば、こうだ。

親分の御礼参りの代参で金刀比羅宮へ出掛けた帰路、方々から預かっていた次郎長への香典を狙った侠客の都田の吉兵衛(都田は後の静岡県浜松市北区都田。講談や浪花節では「都鳥」とされる)に、遠州中郡(後の静岡県浜松市浜北区小松と思われる)にて騙し討ちに遭い、斬られて死亡した。吉兵衛は翌1861年(万延2年)、次郎長によって討ち果たされる。

活字になっちゃうとつまらないですよね。

でも、わくわくどきどきの物語。
森の石松が、船中で「おう寿司食いねえ。そうだってね、江戸っ子だってね!寿司食いねえ、酒飲みねえ・・・」の名セリフ、楽しいです。

もっとも、広澤寅蔵の浪曲の一くさりで、森の石松がかなりデフォルメされています。



さて、虎ノ門の金毘羅宮。
そんな面白いストーリーには恵まれなかったようです。

由来はこうなっています。

当宮は万治三年(1660年)に讃岐国丸亀藩主だった京極高和が、その藩領内である象頭山に鎮座する、金刀比羅宮(本宮)の御分霊を当時藩邸があった芝・三田の地に勧請し、延宝七年(1679年)、京極高豊の代に現在の虎ノ門(江戸城の裏鬼門にあたる)に遷座致しました。
爾来江戸市民の熱烈なる要請に応え、毎月十日に限り邸内を開き、参拝を許可した。


   

いまは老若男女・・・いや善男善女が毎日お参りする姿が見られます。



鳥居はいかにも都会にある神社らしく、こんな感じです。



今日はぼくも口を漱ぎ、祈願致しました。

健康であり続けるために、健康な野菜をこの口に入れて下さい!
と。




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カワセミ

2009年07月03日 | 日記


ヒスイ色の凄い奴。
翡翠と書いて「カワセミ」と読ませてしまう。

そのカワセミに憧れて、ぼくは時間さえあれば彼が棲息するその池に足を向ける。
彼らは、毎年子育てもする。

番い(つがい)で現れることもあれば、1羽づつ姿を見せることもある。

1か所に、じっと佇ずんでいるかと思いきや、サッと水面に急降下、小魚を捕らえる。

フォバリング・・・羽をばたばたさせ空中に停止する。
その姿も鮮やかな鳥である。

ぼくが通うこの池は、都会にあって多くの野鳥が現れる。

シラサギ。



アオサギ。



と、彼らは常連さん。
冬になると、渡りでカモが来る。
数匹は、餌を食いすぎて太りすぎシベリアに帰れない。
1年中、この池で遊弋している。



これは、今年の初頭に撮影しました。

アオサギを単眼鏡で覗き、こんな写真を撮ってみました。




面白いですよね。

これ以外にも、オオタカも来れば、ジョウビタキ、オナガドリなども来る。

もちろん、カラス君も来て池場を荒らしていく。
カラスは厄介な存在だ。

穏やかに小魚を狙っているカワセミが驚いて、隠れてしまうこともしばしばだ。



        翡  翠

   瑠璃色でいながら
   彼は翡翠と呼ばれる

   その姿はあくまでも質素であるのだ

   翡翠は
   野に在って
   輝きを増す

   小魚は清冽な水に在らなければならないし
   翡翠の佇まいは野生の厳しさを湛えなければならないのだ

   翡翠は一個にして完結し
   一個にして宙を飛翔しなければならない

   その池場は
   翡翠とぼくとの交信が弛まず続き

   やがて
   絡み合いつつ散華する






いま日付が変わりました。
お休みなさい。


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