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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

山口県防府市災害に関して

2009年07月23日 | 日記
今日の東京の空は雲が低く垂れこめている。



雨はほとんど降らず、吹く風は冷たい。

それにしても山口県防府市老健施設「ライフケア高砂」の土石流被害は恐ろしい。
この被害は本当に未然に防げなかったのだろうか?

ぼくには、驚いていることがある。
この災害に関する行政側の記者会見の答え方である。
「まずは、現状把握が大切であり、見に行ったところ豪雨が激しかったため現地にまで行けなかった!」と言い放っていた。

何だって?

それなら、なぜ避難勧告を行わなかったのだ!

あるいは救出方法を検討、直ちに実施しなかったのだ!

そうした行政サービスの初歩の初歩を行わなかった行政担当官は、その責任を問われていない。

そんな馬鹿な!!!!!

ぼくは、まず何よりもこうした行政の無責任体制に改めて怒りが込み上がってきているのだ。

責任を問われないから、シレッとして記者会見に臨んでいる。
そして「わたしたちは、一生懸命やった!」
などと言い放てるのだ。

この官僚支配の体制をぼくは許せない。
もっとも地方自治体の官僚なのだけれど、中央官僚の悪しき慣例にしたがっているのだと思う。

この国は、上から下まで悪しき官僚支配に蹂躙されている。

ぼくは官僚全体をバッシングしているわけではない。

ぼくもかつては、こうした官僚たちを擁護する立場にあったからである。
身内にも、キャリアの上部構造を構成していた者がいる。

この稿を認(したた)めているいま、いきなり雨が音を立てて降ってきた。

皆既日食に浮かれる前に、ぼくたちはぼくたちの子や孫の明日を考えていかなければならないのではないか?
体制に頼ることなく・・・だ。

と問いたい。


しかし、団塊の世代はとっても忙しいのである。

当面、恋もしなければならないし、子や孫の未来も考えなければならないのである。

さしあたり、食も考えなければならないし、難問山積であるのだ。



根菜類は土中のミネラルを吸収しているはずだが?
化学肥料に毒されていないか?

葉っぱはちゃんと虫が食べているか?なども心配する。


こうした事も、団塊の世代の大きな課題である。





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                         荒野人


柏葉紫陽花

2009年07月23日 | 日記


柏葉紫陽花は色の変化が違和感なく観察できる。
その色が、変に褪色しないからである。

紡錘形のその花は、紫陽花には見られないがれっきとした紫陽花そのものだ。
葉は、柏の葉に似ている。




             柏葉紫陽花


        誰が問いかけるのだ
        柏葉紫陽花の色彩変化に

        変化は
        長い時間と
        気温とそして
        君の温かな眼差しによって
        初めて表現される
        時空の奇蹟なのだ

        ぼくはそれを知っている
        きみの視線が柔らかに穏やかに注がれるとき
        色素は
        緩やかにゆるかに渦を描きはじめ
        変化していくのだ

        渦はやがて
        きみに抱擁されて
        散華する
        それは唯物論的止揚に値する

        ドラスティックな輪廻を
        ぼくは体感し
        落涙したのだった

        ぼくこそきみを抱擁したかったというのに





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チェ・ゲバラ

2009年07月23日 | 日記
また再びゲバラを論じたい。

「チェ」はアルゼンチンのスペイン語で「やぁ」という砕けた挨拶
「やぁ!ゲバラ!」と親愛の気持が籠った呼び方である。

チェはあだ名だ。




ゲバラが守ろうとしたボリビアの少女。

ここ南米ではゲバラは今でも英雄である。
と前回に述べた。

ゲバラがデザインされた煙草もそうだし、コインもそうだ。



ゲバラの肖像はすべて、このデッサンが基本となっている。



ゲバラは文化人でもあった。
ゲバラ自身は医者でもあったのだ。

ゲバラの知性は国際的評価に耐えられる本物であった。
キューバを訪問した、サルトルやボーヴォワールとも対応した。



ゲバラがその生涯を閉じたボリビアのイゲラ村でも英雄だ。
ゲバラ記念碑である。



ボリビア政府軍に捕らえられ、生命を奪われたにも関わらず、大衆の中に生きているゲバラの存在は現在に生きるぼくたちを圧倒するではないか。

コインだけではなく、紙幣にもなっているゲバラである。



ゲバラの最後の言葉が伝説的に語り継がれている。
その最期の言葉は、射殺を躊躇する兵士に向けて「落ち着け、そしてよく狙え。お前はこれから一人の人間を殺すのだ」であった!

沈着冷静であり、自らの死となんら恥ずることなく向き合えたゲバラらしい、覇気に横溢した言葉である。

その覇気に、ぼくは驚嘆する。

ゲバラが最後の瞬間を迎えたイゲラ村の校舎。



ぼくは、このゲバラの生きざまに感動する。

それは、常に自分の立ち位置に満足しない姿勢である。
キューバ、コンゴ、そしてボリビアへと自分の場を求め続けた人生だったのである。




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