エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

今日は「おひさま」の最終回

2011年10月01日 | 日記
NHKの朝の連ドラ「おひさま」が終わった。
信州・安曇野を舞台とした物語であった。
安曇野・・・その語感だけでも興味がそそられるのである。



蓼川(たでがわ)と万水川(よろずいがわ)の合流地点である。
向こう側が万水川(よろずいがわ)である。

万水川(よろずいがわ)は蓼川に比すると水の透明度は低い。



この川の畔に「おひさま」の後半の主舞台の「百白花」という蕎麦屋のセットが建っている。



「おひさま」人気である。
観光客が群がっている。



だがしかし、もうここではロケはされないのである。
従って、手を入れていないので荒れ果てているのである。

そこで見学に来ていた女性のコメントは「あら、残念。もう少しちゃんとしていると思ってきたのに。それに、室内の調度品もあると思って楽しみだったのに!」という感じである。

「それは、スタジオ内のセット・・・!」と教えてあげたかったけれど、見知らぬご婦人だったのでせ止めた。



とまれ、ハリボテであるのは一目瞭然である。



それでも、見る角度によっては「それなりに見える」のである。



期待外れ!
と思っている方が殆どであろうと推測されるのである。



セットの向こうにはコスモス畑が覗ける。
なんだか寂しいではないか。



ドラマが終わったのだから、それはそれで理解出来るのである。
だがしかし「おひさま」に夢を見た多くのファンのために、安曇野市がもう少し管理・整備されたら良いと思う。

だって街中は「おひさまの舞台、安曇野へようこそ!」といった感じの幟旗(のぼりはた)で埋め尽くされているのだから。



この湧水の美しい流れを見るだけでもぼくは満足である。
でも「おひさま」が終わって、井上真央ちゃんに会えないのは寂しい・・・。





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 荒野人

初秋の煌めき

2011年10月01日 | 日記
初秋が煌めいているのである。
晩夏は彼方へと押し込められつつある。



ここはやがて黄葉し澄んだ空気が充満する。



空を見上げてみた。
オゾンが舞い降りてきた。



雲は散らばって姿を変える。
生々流転の趣きである。



足元は、銀色に変わりつつあって気持ちを沈殿させる。
気持ちは沈殿し、豊かな重量を持つ。
おそらく手のひらには留まらず、こぼれ落ちていくほどのたわわさである。

これが初秋である。



スックと立つのはミズヒキである。



この日夕焼けが空を覆った。

静謐の秋がこの世を覆う頃、ぼくは食欲の秋に遭遇する。
感傷に陥り、ペーソスとはこういう事だったのかと思い知る。
人恋しくなり、人を愛する事の無限を知る。
枯葉に恋して、シャンソンを脳裏に思い浮かべる。



しばらくの間、枯葉の時間が現世を席巻する。



これから時々、枯葉の美くしさを紹介する事になる。



枯れて、枝から決別しようとも葉は葉脈を骨格としてまだまだ自然には還らない。
例え虫に食い散らかせられようとも、それもまた生命の営み、と楽しげに生き続けるのである。

いま世間では初秋が煌めいている。





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