エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

あなたは月下美人を見たか

2011年10月09日 | 
あなたは、秋の夜に開いた月下美人を見たか?
月下美人は「真夏の夜の夢」であると思い込んでいないだろうか?

育て方次第で年に3回は咲くのである。
植物図鑑とぼくの調べでは、年に2回とされているけれど、紹介するこの木は3回目であると管理事務所職員は言うのである。



この蕾である。
先端が少し開きかけている。
この状態になった時に、夜の気温次第だけれどほぼ開くのである。
そのように、管理事務所の職員が言うのであった。

因みに、その職員(シルバー雇用と思われる)は夜に見に来た事は無いとの事である。
時間は8時ごろとも、10時ごろとも言った。

従って、ぼくは8時40分に来てみた。
昨夜の事である。



これが8時40分の開き具合であった。
しからば・・・と近くのカフェで時間を潰して待っていたのである。



9時半。
見事に花開いているではないか。



ゲッカビジン(月下美人、学名: Epiphyllum oxypetalum、英名: Dutchmans pipe cactus、A Queen of the Night)とはメキシコの熱帯雨林地帯を原産地とするサボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物である。

と植物図鑑にある。



花言葉は「はかない美」「儚い恋」「繊細」「快楽」「艶やかな美人」とある。
正に、一夜限りの儚い開花である。

儚い恋であり美しさである。



葉っぱはまるで昆布である。
純白の花が、海中でユラユラと揺れる葉と共に「たゆたって」いる。
葉に見える部位はじつは茎である。



強い芳香がする、と言うけれど匂いは薄く、ジャスミンを遠くから嗅ぐような感じである。
そこはかとなく薫る。
この時期の花はそんなに強い芳香は放たないのであろう。

横顔を眺めながら「可愛いよ!」と呟きたいものである。





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