薔薇は夏の季語である。
薔薇もフユソウビとなれば冬の季語となりうるのである。
日本語の美しさと、語韻の豊かさである。

薔薇の「かほり」に噎せかえる事は無い。
しみじみと「かほる」のである。
あるいは、しっとりと「かほる」のである。

薔薇は花全体を見るより、部分を鑑賞するのが良い。
満開になると、花弁にはシミが出来る。
その景色が良いとする意見もあるけれど、ぼくはそう思えない。

もし全体を見るなら、蕾が良い。
この赤色系は「レッド・ダブル」と命名されている。

赤ときたら、次は白系である。

すでに蕾段階で花弁にシミが出来てしまっている。
だがしかし美しい。

白のこの薔薇「シルエット」と発します。
そのものズバリのネーミングである。

この黄色系は「バラ・ソリドール」と命名されている。

この堅く貞操を守ろうとするつぼみは好もしい。
ぼくの好きな感じであって、花開いた時の美しさを想像させてくれる。
それが好もしいではないか。

この橙色は「王朝」と命名された。
艶(あで)やかで賑々(にぎにぎ)しいのである。

言われてみると、そんな感じになってくる。
いわく、侵し難い気品である。
だがしかし、拒まれれば拒まれるほど、その花芯に迫りたくなるのである。
妖しい「かほり」なのだ。
薔薇は・・・だから罪深いのである。
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荒野人
薔薇もフユソウビとなれば冬の季語となりうるのである。
日本語の美しさと、語韻の豊かさである。

薔薇の「かほり」に噎せかえる事は無い。
しみじみと「かほる」のである。
あるいは、しっとりと「かほる」のである。

薔薇は花全体を見るより、部分を鑑賞するのが良い。
満開になると、花弁にはシミが出来る。
その景色が良いとする意見もあるけれど、ぼくはそう思えない。

もし全体を見るなら、蕾が良い。
この赤色系は「レッド・ダブル」と命名されている。

赤ときたら、次は白系である。

すでに蕾段階で花弁にシミが出来てしまっている。
だがしかし美しい。

白のこの薔薇「シルエット」と発します。
そのものズバリのネーミングである。

この黄色系は「バラ・ソリドール」と命名されている。

この堅く貞操を守ろうとするつぼみは好もしい。
ぼくの好きな感じであって、花開いた時の美しさを想像させてくれる。
それが好もしいではないか。

この橙色は「王朝」と命名された。
艶(あで)やかで賑々(にぎにぎ)しいのである。

言われてみると、そんな感じになってくる。
いわく、侵し難い気品である。
だがしかし、拒まれれば拒まれるほど、その花芯に迫りたくなるのである。
妖しい「かほり」なのだ。
薔薇は・・・だから罪深いのである。

荒野人