エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

デジブック 『赤そばの花』

2011年10月04日 | ポエム
赤そばの花は見事すぎる。
文字で現すのは不可能に近いと言えるのである。

だがしかし、俳句で唸ってみた。





デジブック 『赤そばの花』




        赤そばの花


      その赤い絨毯が敷かれた山塊にぼくは行き
      きみとの赤く甘やかなベーゼを想起した
      忍びつつきみを抱き寄せ
      両の頬をそっとおさえこみ引き寄せる
      きみはそっと瞼を閉じる
      くちびるは濡れ初める
      深く濃密な時間が流れたあと
      きみが緩やかに瞼を開ける
      そこに結ばれる像は
      赤そばの花であってぼくでは無いのだ
      赤そばはきみのくちびる
      ルビーの輝きだ
      侵しがたい輝度がきみを包む
      それはオーラであってきみの羽衣
      ハラリと軽やかに宙を翔けのぼっていく
      嗚呼きみのアマ―ビレよ





その色は正にルビーである。





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