エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

美しくもあり岩手の旅

2011年10月27日 | 旅行
岩手は美しい。
海岸線は津波に根こそぎもっていかれたけれど、内陸部は地震による道路工事を我慢すれば充分に旅を楽しめる。
これからはベスト・シーズンである。



山道も美しい。
車で走っていると、こんな池にも出会える。

この池はきっと、もっともっと黄葉が進んで綺麗になっていると思う。



一晩泊まった「龍泉洞温泉ホテル」では、こんな不思議と出会った。
夕食で、地ビールと地サイダーをいただいたのだけれど、これは久しぶりに美味かった。

不思議は泊まった部屋である。
311号室。
被災の日時、3,11である。

発災の日を決して忘れる事は無くなった。
これは、ぼくが幽明を境にする日まで追悼の日時である。



京都の赤色とは違うけれど、みちのくの赤は美しい。



山道にはこんな色合いもある。
一本だけ黄葉が進んだ。

「おいおい一人で勝手に前を行くなよ!」
そんな風なおしゃべりが聞こえてくるではないか。


   ひとりだけ黄葉すすめ叱られた      野人


ってか!



山の道は味わい深い。
一日歩いていたい、そんな思いに捉われたのである。
この道は「新 奥の細道」と看板にあった。



けれど、それは止めた。
なぜなら、ここはクマが出没するという看板があったからである。

ぼくたちは、約1時間この場所にいたけれどぼくたち以外の人影は見られなかった。
車もあまり来ない山の脇道である。

看板表記は「東北自然歩道」である。
舗装が綺麗になっているけれど、それは強い風の所業である。
少し下がると、道路は落ち葉で埋め尽くされていて、落ち葉で車が滑るほどであった。

ここは、山の中の「五百羅漢」の場所である。





にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へにほんブログ村
 荒野人