エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

新たな年度の始まりに・・・木蓮など

2012年04月03日 | ポエム
4月。
新たな年度の始まりである。

元旦は下より新年度であるけれど、4月は新たな年度が始まる月であるのだ。
従って、その心構えを改めてすることが肝要である。
改めて、臍を固めるのだ。

そういった折り目はあって良い。



これは咲き初めた「ソメイヨシノ」である。
東京はようやく開花宣言されたのだけれど、今日は午後から春の嵐である。

また縮こまってしまうだろうか。




       咲きたるは去年の枝から桜花かな          野 人







これは「オカメ」という桜の品種である。
何がオカメなのかは分からない。

もっともオカメというのは、その語源は色白美人のことであるのだから、推して知るべしではある。

さて色白美人というと、何といっても白木蓮である。



いまが盛りと咲き誇っている樹もあれば、いまだしの樹もある。
これは咲き誇っている白木蓮。




      木蓮の色白の肌触れ難く      野 人






色白美人である。
この花弁もほんの数時間で、染みが出来てくる。
だがしかし、その時の流れは豊かである。

人と同じである。
時間がたてば、あるいは人生という時間を積み重ねていけば、肌のどこかに染みが生れ出る。
それは愛おしい。



いま、辛夷(コブシ)も咲いている。
辛夷葉、花の後ヒトのゲンコツに似た実が生る。
辛夷という名前の理由でもある。



可憐な花である。



この花は、まだまだこれからである。
山では、辛夷が一番に春を告げてくれる。

北国の春は、まだ浅いのだろう。



少し紅潮した頬を艶やかに見せる「シモクレン」である。
恋人の様な花である。



そっと触れ、そっと口づけたくなる花である。

年度が始まるという、書き始めから大分脱線した。
そういった「美しい破綻」を大事にしていきたいこの一年である。





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