エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

花散らしの雨

2012年04月12日 | ポエム
満開の桜に良く似合う。
花散らしの雨が降ったのである。



夕方近く、空はおどろおどろした雲に覆われた。
一日、呼吸の様に降ったり止んだりを繰り返したのである。

確実に花散らしの雨であった。



舗道には、花弁が無残に散った。







駐車場の車輪止めに出来た水たまりには、花筏が出来上がった。



図書館の裏の出入り口も、散った花びらで装われた。






      口づけぬ誰が散らすかこの桜          野 人


      花びらを敷き詰めたるか桜まじ         野 人


      花びらやキチンと散らす風の呼気        野 人


      午後になり俄かに降るる花吹雪         野 人






藪椿も散った。
散る花も一つの生き様を示しているのである。

嗚呼、春や如何に。





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      荒 野人