エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

国立駅南口の桜並木

2012年04月10日 | ポエム
友人が国立駅南口のギャラリーで絵画展に参加している。
10日までだと云うので、桜見日和の昨日出かけたのであった。



古い友人である。
若かりし頃、ともに遊び、学びかつ働いた仲間である。



青春を彩った重要な一人なのである。
駅前で、まず驚いたのであった。



ずっと続く桜並木が見事に満開である。
柔らかな日差しと暖かな大気。
「春風駘蕩」を絵に描いたような景色である。

もはやちらちらと花が散っている。
それも風情を漂わせつつである。



桜の名所とは、こうしたものなのだろうと思わせる駅前である。







      駘蕩という風の吹く兆しかな          野 人


      並木沿い車列のごとき桜かな         野 人


      花満開風吹きたればそよと散り         野 人





P

会場を辞して30分も経っただろうか。
その友人から電話があった。



永い間連絡が途絶していた共通の友人が来た。
声を聴きたいと言っている。
という内容であった。



ぼくは久闊を叙し、かれと長い電話を交わしたのであった。
桜が引き合わせてくれたのであろうか。
懐かしい声と出会ったのであった。



桜は、いつでも嬉しい便りを運んでくる。
年に一度、桜花が散るまでの夢時間である。



友人も、絵画の腕を上げた。



その筆致は鮮やかである。





にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へにほんブログ村
にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へにほんブログ村
      荒 野人