エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ポピーよ、きみは虞美人

2012年04月23日 | ポエム
さて、昨夕から降りだした雨が今も尚降り続いている。
窓の外から眺めれば、ボーッとした靄も張っている。
街灯の光が霞んでいるので、それと知れるのである。

車にポピー!
とかいう消臭・芳香剤のCMがあったっけ。



ポピーはそよ風にすら反応して揺れる。
しなやかに揺れるのである。






      虞美人の花たおやかに風受けぬ      野 人
               (ポピー、虞美人草は夏の季語)





花は同じ方向を見ている。
正面、横顔、後ろと夫々に画一的な方向で魅せつけるのだ。
しなやかである。
風に柳、とばかりに揺れるのである。



余程の強風でないかぎり、花の下で折れることはない。
強靭な繊維で成り立っているのであろう。



写真にする場合、風がないほうが良いけれど、風に揺れるポピーの方が魅力的である。
柳腰とはこういった風情であろうか。
着物を着た、たおやかな女性が風に向かって立っているのである。



そんな雰囲気である。



ポピーよ、君は見事なまでの美しさである。



別名・虞美人草。
夏目漱石も小説の題名にしてるくらいですからね・・・。





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      荒 野人