エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

千鳥ヶ淵を歩く

2012年04月07日 | ポエム
昨日、たまたま赤坂見附で人と合う用事があった。
ついでと言っては、桜に失礼だけれど靖国から千鳥ヶ淵の桜を愛でに足を延ばしたのである。








      黒々と枝太ければ桜花咲けり         野 人







8分咲きだろうか。
満開にはまだ2~3日を要する気配であったが、見物人は凄かった。








      花冷えの土手に立ちたり刻閑か         野 人







水、緑の斜面、菜の花、ムラサキハナナなど、色気が溢れているのであった。
そうそう、ボートも水面を走っている。
物見遊山の呈である。

桂枝雀の「愛宕山」を聴きながら、千鳥ヶ淵に辿り着いた。
桜は、古今亭志ん朝の「おかめ団子」を聴きながら愛でたのであった。

実に快適であった。

おかめ団子の後には「茶金」が入っている。
正味1時間11分である。
聴き終わって、イヤフォンを外しカメラを構えた。







      掘割の水面鎮めり桜花かな       野 人







俳句は出来なかった。
今日の句は帰宅後メモを整理して詠んだのである。

先月から不調である。
昨日の句会でも、5句提出で天賞は1つであった。
主宰からの本選でも1句。

誰も選考して頂けなかった句が2句。
自分でも弱気になってしまうほどの惨憺たる結果である。
しかも、季重ねがあった。
不注意と言いつつも、自分では納得の1句であっただけに辛い。

そう、不完全燃焼であるのだ。
今日の桜の様にである。







      水際の桜の枝の艶めけり         野 人







今日の桜は千鳥ヶ淵である。
これから光が丘に出張ってみるつもりである。



数日間が花見の勝負である。






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      荒 野人