春色は多彩であって、かつ鮮やかなのである。
その多彩さには人は脱帽する。
そうそう、3日の夜春の嵐の一段落した空にかかった半月は一際綺麗だった。

人は、こうした自然のショーに・・・畏怖すらする。
そのようにして、縄文の人たちも自然と共生してきたのであった。
漆黒の空にかかる、光る月は人を幻惑しただろう。
縄文の人々は、春「ソメイヨシノ」の豪華で、かつ潔よさを表現する桜花は見なかった。
おそらく山桜の咲き方が・・・若葉と花が同時に枝を装うのを愛でたに違いないのである。

これは垂れ桜である。
そのピンクの色彩が美しい。

一幅の絵画ででもあるようである。

色彩に飽いたら、碧さを見よとばかり「竹の秋」である。
竹の秋・・・春の季語である。
さやさやや漏れる陽射しの春の音 野 人

サンシュユもこのような背景を置けば、一層細やかさが伝わってきて楽しい。
サンシュユや指差す先に昼の月 野 人

菜の花も花壇の中で春を告げる。
柵の内側で輝ける黄色である。
竹の青さもそうだけれど、黄色も疲れた目を休ませてくれる。

ムラサキハナナである。
ハナダイコンと云う方もいる。
どちらも雰囲気のある呼称である。
ぼくはムラサキハナナと覚えている。

駘蕩と云う風の吹く兆しかな 野 人

ソメイヨシノの咲き具合はおよそ1分咲き、と読んだ。
この枝はかなり花開いているけれど、全体としてはまだまだである。
今週末に、見頃だろうか?

辛夷が陽射しの中で輝いている。
そのコブシの蜜を吸っているのは、誰か!

蜂の分け前を残しておいてくれたまえ。
生きとし生けるもの、ものみな生き生きとする候であるのだ。
一瀉千里で春に突っ込むのが楽しい。
そこに、一員でいたいと希求する。
生きる情熱である。
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荒 野人
その多彩さには人は脱帽する。
そうそう、3日の夜春の嵐の一段落した空にかかった半月は一際綺麗だった。

人は、こうした自然のショーに・・・畏怖すらする。
そのようにして、縄文の人たちも自然と共生してきたのであった。
漆黒の空にかかる、光る月は人を幻惑しただろう。
縄文の人々は、春「ソメイヨシノ」の豪華で、かつ潔よさを表現する桜花は見なかった。
おそらく山桜の咲き方が・・・若葉と花が同時に枝を装うのを愛でたに違いないのである。

これは垂れ桜である。
そのピンクの色彩が美しい。

一幅の絵画ででもあるようである。

色彩に飽いたら、碧さを見よとばかり「竹の秋」である。
竹の秋・・・春の季語である。
さやさやや漏れる陽射しの春の音 野 人

サンシュユもこのような背景を置けば、一層細やかさが伝わってきて楽しい。
サンシュユや指差す先に昼の月 野 人

菜の花も花壇の中で春を告げる。
柵の内側で輝ける黄色である。
竹の青さもそうだけれど、黄色も疲れた目を休ませてくれる。

ムラサキハナナである。
ハナダイコンと云う方もいる。
どちらも雰囲気のある呼称である。
ぼくはムラサキハナナと覚えている。

駘蕩と云う風の吹く兆しかな 野 人

ソメイヨシノの咲き具合はおよそ1分咲き、と読んだ。
この枝はかなり花開いているけれど、全体としてはまだまだである。
今週末に、見頃だろうか?

辛夷が陽射しの中で輝いている。
そのコブシの蜜を吸っているのは、誰か!

蜂の分け前を残しておいてくれたまえ。
生きとし生けるもの、ものみな生き生きとする候であるのだ。
一瀉千里で春に突っ込むのが楽しい。
そこに、一員でいたいと希求する。
生きる情熱である。


荒 野人