エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

インサドンを歩く

2012年04月18日 | ポエム
仁寺洞を歩くのは楽しい。
まことに楽しいのである。



この街には、この半島に割拠した王朝の記憶が未だ色濃く残っている。
それを残滓とせず、新しい世紀に適応させんとする気概が感じられてならない。

韓国とは、そういった国である。
だがしかし、慰安婦問題を始めとする様々な人間的感覚の違いが浮き彫りされて来ている。
その事は心配なのである。

領土問題、歴史教科書問題、加えてあの東北大震災への義援金問題など、頷けない事柄も多いのである。
だがそれを考慮し、差し引いても、Kポップ、韓流ドラマなどに席捲される日本のマスコミ。
韓国への渡航者の多さは驚くものがある。







       街行けば重ねた春の歴史見ゆ           野 人







インサドン散策の始めに出会うステージである。
この街は歴史のある場所である。

仁寺洞はソウルの中心部にあり、朝鮮王朝時代(1392年 - 1910年)には王宮に勤める両班たちが住む屋敷が立ち並んでいたのである。








        この路地の先の角から覗く春            野 人






今でも古い韓屋が仁寺洞付近に多く残っている。
当時のこの一帯は寛仁坊および大寺洞という町であったが、後に統合し一字ずつをとって仁寺洞となったのである。



19世紀末には困窮した両班たちが伝来の品を売り払う店を開き、以来ソウル在住の外国人たちが訪れる骨董品売買の街となってきたのであった。



街中の壁すらお洒落である。



こうしたレストランも結構多くなっている。
ぼくがかつて行ったころに比べれば格段に店が多くなっている。



観光客も多くなっている。
それはそれで結構なことである。

この街へのアクセスは簡単である。
チョンゲチョンを散策しつつ、左側に折れるとインサドンである。

インサドン・・・楽しい街である。





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      荒 野人