エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

氷川台の桜

2012年04月13日 | ポエム
氷川台の桜。
駅横を流れる石神井川沿いに桜が植栽されているのである。



水と桜花。
見事なバランスなのである。



この川は、以前は結構暴れたと見えて、すっかりコンクリートで固められている。
それが悲しいけれど、桜はそういった事情に関わりなく美しい。

コンクリートで固められた流れだけれど「花筏」は綺麗に流れて行くのである。






      花筏淀みにあってたゆたえり           野 人


      花筏流れの岸に逆らいぬ             野 人






桜を愛でるのは、大好きな人と出かけるのがベストである。
加えて、美意識が同じだともっと良い。



人の美学は、夫々だけれど共鳴板の大小は近似値を示すものである。
人は、それを「性格の不一致」などと言って別れる根拠にする。
それは誤っている。



桜が泣いている。
昨今は、芸能界を中心に「年の差婚」が流行っている。



更に、別れも流行っているらしい。
結婚生活だけでなく、芸能界でのパートナー・シップの解消も多い。

齢を重ねたぼくとしては、虚しさが募る今日この頃である。



水鳥が遊んでいる。







      桜散る川の流れの美しきかな          野 人


      みるみるや花の筏と桜まじ           野 人


      花筏鴨遮りし流れかな             野 人







花筏が流れる。
優雅に・・・。



川と桜。
感覚が研ぎ澄まされていく。





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      荒 野人