エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ホタルブクロ

2013年06月02日 | ポエム
ホタルブクロ、イマージュを膨らませてくれる名前である。
漢字では「蛍袋」と書く。

漢字の国の一人として、誇らしい気持ちになる花の名前である。
これが単なる記号、例えばアルファベットだったらイマージュは膨らまない。







「蛍袋つまんでみたき花の先」







名前の由来は「花の中に蛍を閉じ込めると、その明かりが外へ透けて見える」からだとも言われる。
また、子どもが蛍を淹れるのに使ったからだとも言われている。

また、提灯の古名を「火垂(ほたる)」といい、その提灯に似ているので「ほたる」、それが「蛍」になったとも言うのである。



花言葉は「愛らしさ」「誠実」「忠実」「正義」である。



色は大きく分けて二色。
白は関西に多いと言い、紫色は関東に多いという説があるが、本当だろうか。

ピンク色だってあるではないか!
と言いたくなる。

あすは無理だけれど、ピンクのホタルブクロを探してみよう。
じつは心当たりがあるのである。
枯れていなければお見せできると思う。



       荒 野人