エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

花菖蒲

2013年06月18日 | ポエム
数日というもの、雨に降りこめられた。
昨日は、久しぶりの晴れ間。

東村山の菖蒲を見に出かけたのである。
菖蒲は、今が見頃。
咲き誇る様は、見事である。



ただし、菖蒲はいくら咲き誇っても「圧巻」とは言わないのである。
それは、水の中に在る・・・水の中で咲くからである。
水が見事に鑑賞作用を果たしてくれる。
胸一杯になることが無いのである。



実に床しき花である。



菖蒲の鑑賞は、池の周りをそぞろ歩くか、水郷に巡らされた木道を歩いて鑑賞するのである。
ぼくは、どちらかち云うと木道が好きである。
潮来などでは、舟に乗ってなどといった趣向もあるけれど、木道を歩くに限るのである。







「花菖蒲水に映りし人の憂さ」







東村山の北山公園は、正しく木道である。
菖蒲の花の中で、人が佇んでいるように見える。それが良いのである。



けれど、写真としては人が写り込まないほうが好きである。
この菖蒲は去年も見に来たけれど、年々花が多くなっている。

水の流れが豊かになっている証左である。




       荒 野人