エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ヤマボウシ

2013年06月06日 | ポエム
ヤマボウシ。
中国語で書くと「四照花(シショウカ)」である。
去年、中国語表記で詠んだ。



もう花は終わりに近づいている。
白い、忍者の手裏剣のような花が咲いている。
木によっては、びっしりと咲いている。
でも、楚々と咲いているのが風情があって良い。







「ヤマボウシ雑踏の街掃き清む」







この実が赤く熟すと、ねっとりとして甘い。
秋の風物詩である。
形状は、釈迦頭の小型である。

旅は日を急がぬごとく山法師     
           森 澄雄

という俳句がある。
森澄雄は、ぼくの俳句修行を著書で手伝ってくれた俳人である。
その著作は、気付かせてくれる文章が多いのである。

残念ながら、すでに鬼籍に入っている。



今年、随分写真に撮ったけれど見つけられない。
もっとも、毎日2~3百枚は撮り続けているから、むべなるかなである。

日付と共に、タイトルを付けねばなるまい。
などと、考えている。
けれど、齢を重ねるとともに「億劫」である。



ぼくは、この四照花。
いつも胸ワクワクとして眺めている。
そうおさな子のように・・・。

因みに、花ことばは「返礼」「友情」である。



      荒 野人