エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

馬鈴薯の花

2013年06月05日 | ポエム
もう終わりである。
馬鈴薯の花は。



一面の花だった時は、畑が耀いていた。
食べられるために咲く花は美しい。







「馬鈴薯の花の終わりは哀しかり」







馬鈴薯の花が、黄昏て咲いている。
それは、結実の確かさの証明であって醜いものでは無いのである。

今、紫陽花が街を飾り始めた。
花によっては、恥ずかしげに咲く。



しかしながら、存在を隠しおおす事は出来ない。
君ははっきりと目立ってしまうのだよ。



蟻とキリギリスの寓話は、君のために在るのだよ。



      荒 野人