泰山木の花が高みにあって咲いている。
正に、初夏を象徴する花である。
初雪のように、清廉で美しい。
加えて大柄である。
例えようもない魅力的な花である。
手が届かないからでもあろうか・・・。
ところで、昨日も晴れ。
ずっと晴れている。
昼の後、雲の峰も姿を現した。
早く雨が欲しい。
こんな空だからこそ、泰山木の花が良く似合う。
泰山木の花のための晴れであろうか。
先人の句に学ぶ。
「たまたまたづね来てその泰山木が咲いてゐて」
山頭火
「泰山木の大き花かなにほひ来る」
亞浪
亞浪師は、ぼくらが学ぶ「からまつ」の源流である。
平易な言葉で深い俳句を詠もうとしておられる。
「香り立つ甘さ届けず泰山木」
泰山木は、背丈がかなり高くならないと花が咲かない。
花、葉、樹形などが大きくて立派なことから賞賛してこう名づけられた。
花の形を、大きな盃(さかずき)に見立てて「大盃木」、それがしだいに「泰山木」になったのである。
伝言ゲームのように人の口から伝わり、次第に人が落ち着く表記になっていったのである。
大柄で、清廉で、芳香を放ち、白く、美しく、高みで咲く・・・花。
である。
荒 野人
正に、初夏を象徴する花である。
初雪のように、清廉で美しい。
加えて大柄である。
例えようもない魅力的な花である。
手が届かないからでもあろうか・・・。
ところで、昨日も晴れ。
ずっと晴れている。
昼の後、雲の峰も姿を現した。
早く雨が欲しい。
こんな空だからこそ、泰山木の花が良く似合う。
泰山木の花のための晴れであろうか。
先人の句に学ぶ。
「たまたまたづね来てその泰山木が咲いてゐて」
山頭火
「泰山木の大き花かなにほひ来る」
亞浪
亞浪師は、ぼくらが学ぶ「からまつ」の源流である。
平易な言葉で深い俳句を詠もうとしておられる。
「香り立つ甘さ届けず泰山木」
泰山木は、背丈がかなり高くならないと花が咲かない。
花、葉、樹形などが大きくて立派なことから賞賛してこう名づけられた。
花の形を、大きな盃(さかずき)に見立てて「大盃木」、それがしだいに「泰山木」になったのである。
伝言ゲームのように人の口から伝わり、次第に人が落ち着く表記になっていったのである。
大柄で、清廉で、芳香を放ち、白く、美しく、高みで咲く・・・花。
である。
荒 野人