エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

奄美便り10「ハートロック海岸」

2014年08月03日 | ポエム
奄美のハートロックは、それはそれは見事な造形美である。
ある種、恋人の聖地とはこうなのかもしれない。



足元全てハートである。
人によっては、ミッキーじゃあないの?
と云う。



けれど、明確にハート型である。



ぼくは、ここがハートロックだと思いこんでしきりにシャッターを切った。





【大人気スポット】 ハートロック! 奄美大島






だがしかし、ここではなかった。
メイン・ディッシュではなかったのである。

この波、激しく打ち寄せる岩場であった。







「岩穿つ波の力の夏の海」







確かに、ここがハートロックであると知れる。
このハートは、やがて波間に消えていった。

塩が満ちてきたのである。
塩が引いたときだけ見せる、自然の造形美。

正しく、恋人の聖地であった。




       荒 野人