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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

奄美便り12「鶏飯」

2014年08月08日 | ポエム
奄美のご馳走は「鶏飯」である。
ケイハンと云う。



今回は、奄美のケイハンの元祖の店に出かけた。
島の北端笠利町にある。

「みなとや」である。



佇まいが良い。
もちろん、味も良い。
足を延ばしてでも、食べる価値はある。

奄美の最高のおもてなしが「ケイハン」だと云う。
その意味が、ここで頂く鶏飯で理解が出来ると云うものだ。



ご飯に載せる具である。
蒸鶏を細かく割いてある。
錦糸卵なども,具自体はすべて細かい。

柚子、椎茸なども原形をとどめない。
熱々の白米に載せたときの色合いは、優れて宜しい。



出汁汁である。
鍋一杯に供される。







「鶏飯や頬張る美味さ海涼し」







上の写真は、具を載せた一椀。
下は出汁を注ぎ入れたときの一椀である。

これを、一気に口に運び込む。
要するに、頬張るのである。



お上品に食べてはいけない。
大胆に食べ終わるのだ。
食べ終わった時に感じるのは、至福である。
お櫃に一杯のご飯も、鍋になみなみとあった出汁もいつの間にか無くなっている。

誠に、最上のおもてなしご飯である。




      荒 野人