豪雨の被害が広がっている。
安穏としていられない。
テレビの画像で流されている「悲惨」は、決して他山の石では無い。
ぼくらが小さかった頃、竜巻なんてアメリカの自然現象でしかないと思っていた。
いまは、日本列島どこでもあり得る自然現象となってしまった。
過日、雨上がりの公園を歩いた。

水たまりに緑が映っている。
それはキラキラとして、しかし目に優しい。

その水たまりを、跳び越えた。
もう、すっかり足腰の関節が固くなっているのだけれど跳び越えられた。
なんとなく嬉しい。

水たまりの先には「夏木立」が広がっている。

「木管の鋭き高さ夏木立」

だんだらの木陰が涼しい。
涼風が渡っていくのである。
夏木立の向こうには、翡翠の池がある。

お澄まししている翡翠である。

突然、水面に急降下する。
小魚を捉えたのである。
鮮やかなコバルト色である。

獲物を狙っていた石の、隣りの石に乗り移って、またまたお澄ましである。
可愛らしさを増幅させる。
命の連環を強く感じさせてくれるカワセミである。
誰かが練習しているのだろうか、森の奥からピッコロが聞こえてきた。
おそらくベートーベン:交響曲第9番第4楽章。
ぼくたちは、たとえばスーザの「星条旗よ永遠なれ」などで良く知っている。
高音域が、美しく且つ鋭い木管楽器である。
荒 野人
安穏としていられない。
テレビの画像で流されている「悲惨」は、決して他山の石では無い。
ぼくらが小さかった頃、竜巻なんてアメリカの自然現象でしかないと思っていた。
いまは、日本列島どこでもあり得る自然現象となってしまった。
過日、雨上がりの公園を歩いた。

水たまりに緑が映っている。
それはキラキラとして、しかし目に優しい。

その水たまりを、跳び越えた。
もう、すっかり足腰の関節が固くなっているのだけれど跳び越えられた。
なんとなく嬉しい。

水たまりの先には「夏木立」が広がっている。

「木管の鋭き高さ夏木立」

だんだらの木陰が涼しい。
涼風が渡っていくのである。
夏木立の向こうには、翡翠の池がある。

お澄まししている翡翠である。

突然、水面に急降下する。
小魚を捉えたのである。
鮮やかなコバルト色である。

獲物を狙っていた石の、隣りの石に乗り移って、またまたお澄ましである。
可愛らしさを増幅させる。
命の連環を強く感じさせてくれるカワセミである。
誰かが練習しているのだろうか、森の奥からピッコロが聞こえてきた。
おそらくベートーベン:交響曲第9番第4楽章。
ぼくたちは、たとえばスーザの「星条旗よ永遠なれ」などで良く知っている。
高音域が、美しく且つ鋭い木管楽器である。
荒 野人