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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

雨上がり

2014年08月20日 | ポエム
豪雨の被害が広がっている。
安穏としていられない。

テレビの画像で流されている「悲惨」は、決して他山の石では無い。
ぼくらが小さかった頃、竜巻なんてアメリカの自然現象でしかないと思っていた。
いまは、日本列島どこでもあり得る自然現象となってしまった。

過日、雨上がりの公園を歩いた。



水たまりに緑が映っている。
それはキラキラとして、しかし目に優しい。



その水たまりを、跳び越えた。
もう、すっかり足腰の関節が固くなっているのだけれど跳び越えられた。

なんとなく嬉しい。



水たまりの先には「夏木立」が広がっている。







「木管の鋭き高さ夏木立」







だんだらの木陰が涼しい。
涼風が渡っていくのである。

夏木立の向こうには、翡翠の池がある。



お澄まししている翡翠である。



突然、水面に急降下する。
小魚を捉えたのである。

鮮やかなコバルト色である。



獲物を狙っていた石の、隣りの石に乗り移って、またまたお澄ましである。
可愛らしさを増幅させる。

命の連環を強く感じさせてくれるカワセミである。

誰かが練習しているのだろうか、森の奥からピッコロが聞こえてきた。
おそらくベートーベン:交響曲第9番第4楽章。

ぼくたちは、たとえばスーザの「星条旗よ永遠なれ」などで良く知っている。
高音域が、美しく且つ鋭い木管楽器である。



       荒 野人