エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ひまわり

2014年08月24日 | ポエム
向日葵と漢字表記する。
群生する黄色は壮観だけれど、目にはそれほど優しくない。



圧倒されるからである。



向日葵の一輪は、癒し効果が大きい。
かてて加えて、眼球の疲れすら癒してくれるのだ。







「ひまわりや花占いに適さざる」







実はこのひまわり畑、東京都清瀬市である。
石田波郷が結核で療養していた病院も、この清瀬市である。



この向日葵の開花、少し遅れている。
向日葵の向こうの雲は入道雲である。

その雲の峰の上には、秋の雲が遊弋している。
二つの季節の雲を同時に見ると、良い事がある・・・という。
吉祥の空である。



向日葵の間を歩いていていると、変な錯覚に捉われる。
自分が・・・向日葵の仲間になったような気分である。



向日葵の仲間と云うと、彼・・・。
揚羽蝶である。

フラフラと花の間を飛び交って、やがて何処かへ消えていった。
夏の蝶は、いまいち元気が無い。




        荒 野人