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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

用水跡

2014年08月21日 | ポエム
ぼくの住む地域には、田柄川が流れていた。
いまは、暗渠となって散歩道下の土管を流れているのだ。
従って、表出している河川は空と云う訳である。



空の河川というのは、何という事も無く寂寥感を演出する。
「ああ・・・ここには川があって水の風景があったのだった!」という感慨が寂寥を醸すのだろう。







「用水路と云う痕跡夏木立」







ここは、田柄川の用水跡である。
少しだけコンモリとした林の中にある。



見上げれば、万緑が滴る。
空の川に万緑。
取り合わせの妙である。



時間を感じると云う事が、類い稀なのである。




        荒 野人