エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

冬の夕陽

2015年01月10日 | ポエム
冬の夕陽だけれど、どこか暖かい。
暖かく見せるのは、芽の赤さかもしれない。

季語としては「冬夕焼」「寒夕焼」「冬茜」がある。
ほんのりとした赤味がかった、陽射しの傾きにぼくは「人知れぬ旅情」を感ずるのだ。

ほんのりとした冬夕焼は、湿度の低さに由来する。
湿度が高ければ高いほど、赤みが増すのだ。
冬は、湿度が低く乾燥しているから赤みは少ないのである。



夕方、風が強かったけれど所用があって外出をしたのであった。
寒さを気にしつつも、外気に触れたのだ。
感性の覚醒があって、痛点の感覚が和らいだ。



既に、鋏の入った木々もある。
梢は痛いほど尖っている。
けれども、夕陽は暖かいのである。







「寒茜色の淡さや肌の荒れ」







寒の内だけれど、そこはかとなくものぐるほしけれ・・・である。
昨日は、俳句の勉強会があった。
気のおけない句友との語らい、であるけれど参加者のレベルは高い。

同時に、率いて下さる先生と中心メンバーの遣り取りは勉強以外の何ものでもない。
出席するたびに、学ぶ事が多いのを覚える。
ぼくも、まだまだ勉強不足である。



     荒 野人