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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

福寿草

2015年01月27日 | ポエム
地植えの福寿草が咲き始めた。
健気である。
黒い土、堅い土を割って芽を出す。
そして、楚々とした黄色の花を咲かせる。

山野草の中で、好きなランクの上位である。



福寿草・・・新年の季語である。
確かにそうではある、そうではあるけれど新年の福寿草は大概「鉢植」で咲いている。
大地を割って咲くのは、今頃である。

今日は夜来の雨が上がって、ぐんぐん気温が上がっている。
報道では、河津桜が咲いたと云う。
例年より一週間から10日早いらしいのだ。
2月24日に河津に出かける予定である・・・その頃は、もう花の終わりなのだろうか。







「福寿草夜来の雨の湯気の中」







我が家の鉢植の福寿草は、三年前に朽ちてしまった。
群馬のろうばいの里で購入したのであったけれど、ろうばいの里の記憶とともに朽ちてしまったのであった。

誠に寂しい。
福寿草の別名は「元日草」である。
情緒豊かな別名である。



この地植えの福寿草は、朽ち葉に守られている土を割って出てきたのである。
自然の力は、人智を遥かに超える。
落葉は土を守り、土の中の生命を守るのだ。

土の中の輪廻転生は、自然の営みに守られている。
いや・・・育まれているのだ。

大地は、更に更に讃頌しなければならない。
人は声に出して大地を讃頌せよ!
と、言いたいのである。



       荒 野人