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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

冬木立の空

2015年01月14日 | ポエム
冬木立の向こうは、グラデーションの空。
碧々とした空の宇宙である。

木立に沿って、宇宙へと飛翔する。
そんな妄想が、美しく広がっていくのである。







「きっぱりと空を区切れる冬木立」






梢の鋭さは、大気を打ち抜く剣である。
その剣は、縄文の人々も突き上げたであろうと思うのだ。

この木立の横に、臘梅が満開であった。
臘梅の香りの強さは、その木が人々の情念を見続けてきたからである。

人々の情念という、甘く且つ辛い欲望の海の結果である。
欲望の海は、もうすぐ溢れてしまいそうなほど満潮になっているのだ。

リッピング・ポイントは間もなく超える。
情念の海の洪水である。



       荒 野人