エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

雪の残滓

2015年02月03日 | ポエム
雪の残滓。
名残雪とは違うのだ。

名残雪は、今現在降っている雪。
残滓は、降ってから陽が経っても日陰に残っている雪。
その雪も、氷になっている。







「雪の日の残滓微かに風の下」







午前中、いつもの散歩道を歩いた。
雪の残滓が、胸に痛い。



水は滞っていない。
流れる。



だがしかし、大気は沈殿して冷たくなっている。
その寒気が、身を引き締める。



       荒 野人

雪ふりつむ

2015年02月02日 | ポエム
三好達治の詩が、頭の中を駆け巡っている。





    雪

  太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
  次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

           三好達治(1927年)





美しいオマージュが広がっていく。
そのオマージュは、あくまでも静謐である。







「雪しきり眠りつく人起きる人」







今日は、雪を思う事にしている。

あまりにも悲しい、中東での出来事に心が濡れているからである。
人の美しさを、ぼくたちは失ってはいけないのである。




        荒 野人

奄美の菜の花

2015年02月01日 | ポエム
奄美大島から「菜の花」の情報が届いた。
大雪のあった、昨日である。

奄美大島の瀬戸内町は、大島海峡を挟んで「加計呂麻(カケロマ)島」を含む大きな町である。
大島海峡は、グラスボートが運航されるほど綺麗な海である。

瀬戸内町に至る山道からは「近畿大のマグロ養殖場」を見下ろす事が出来る。



奄美の自然 と 島唄:森田 美咲 in-Kakeroma2011.06.11~14




奄美の季節は、確実に春隣である。
指呼の間にある!
と言っても良いのだ。







「春隣静かな人の生きる島」







菜の花の満開の写真である。
画像サイズは小さいけれど、雰囲気を感じるには充分である。
この菜の花は「加計呂麻島」である。
この島は、以前にも紹介したけれどデイゴの並木が有名である。

奄美の自然は、豊かである。
その豊かさを守ってきたのは、忌み嫌われるハブであったり、高い山から一気に海へと続く島の形成である。
高い山は、深い谷を形作る。

そのメリハリである。
そのメリハリが、自然の豊かさを育んできたのである。

奄美の「菜の花情報」に感謝!
ありがとうございます。



      荒 野人