=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

木でテトリス

2012年04月14日 | 【志事】独立を選んでからの日々
本日は、製材所で材木を乾かす作業です。


床板用に切られた板が山になっているのですが、

その一枚、一枚を並べて、

一段並べたら、そこに桟を渡して、

また一段と積んでいきます。


通常は、この板の長さが一定、たとえば2メートルとかなんですが、

今日の板は、

30センチ~2メートルまで、バラバラでした。

つまり、
一列一列、
フレキシブルに、合計が2メートルになるように

100センチの板 + 40センチの板 + 60センチの板
とか
70センチの板 + 50センチの板 + 80センチの板

みたいな感じで、
組み合わせを考えて板を並べていく作業でした。



しかも、きちんと桟を置いた上に板をのせないと乾燥できないので、配置も重要です。

これが、なんだかテトリスというかパズルをしているみたいで結構楽しく、
たぶん同じ長さの板をただ並べるだけだったら、単なる単調作業だったものが、
楽しむことができました。


でも、やっぱり
単純に「木を乾かす」って大変です。
この板を並べるって作業、おそらく機械化できないのではないでしょうか。

そして、
さすがに私も、一日テトリスやってると疲れます、少し飽きます。
これ、仕方ないですよね。



今日並べていた板は、ブナの木でした。
粘りがあるやさしい木なので、曲げて椅子につかったり、子供用のおもちゃを作ったりするのに使われる樹種です。
一般によく見かける色はきれいな乳白色なのですが、
今日の板は、色が濃かったり、シミがあったり、さまざまでした。
「ブナは比較的均質な材料がとれる木」と思っていたのですが、
ブナも自然の木、いろいろな部分があるのだなーと改めて思いました。
逆にいえば、製品となるまでに、
人間の目から見た「汚い部分」はかなり排除されているのかもしれません。




コメント
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