樺桜のカウンター

引越し直後のお客様の新居のご様子、製作させて頂いた樺桜のカウンターです。

コンセントの設置とコード用の穴の加工なども行っています。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
樺桜と山桜は違う木です。正確には樺桜は桜でなく樺の種類です。

2枚を並べてみればその違いは分かるのですが、
木肌が似ているということで、桜の代用として「樺桜」と呼ばれて使われてきました。
芝エビのバナメイエビみたいなものですね。


これは別にバナメイエビや樺桜が悪いわけではなく、
人間の、業界の勝手な都合ですよね。
樺桜は桜に似ているだけあって、鉋でしっかり削ると桜同様に絹のようなこまかな手触りになります。
ただオイルなどを塗った際に、山桜は深めの色になりますが、樺桜は白っぽい感じです。

今回はカウンター長3.6メートルということもあり、
山桜の集成材カウンターなどは存在しないため、かといって山桜の無垢材で製作するコストも合わず、
以上のような違いをお客様にご理解頂いたうえで、ご依頼頂きました。

ご要望やコストに合わせて、山桜以外の他の木でのご提案も、
できるかぎり詳しいご説明と合わせてさせて頂きますので、
よろしくお願いします。