=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

「本物の追求」と「顏が見えるつながり」

2015年09月13日 | 【日記】いろいろ
お客さんが販売しているアップルパイ

お客さんが煎っている珈琲

自分が作った木の器と菓子楊枝

(あ、カップは違うか、早く運命の作家さんに出会わないと)

「ぜんぶ顏がわかる」美味しい3時のおやつの時間を頂きました。


先日、ビッグサイトで行われていた展示会に行きました。
非常に幅広い商品が展示されていて、
雑貨なども数多くありました。
最近は海外で生産されたものも品質があがってきて、たとえばカトラリー品などもすべすべしていて、しかも安いです。
雑貨屋に並ぶカワイイブリキのおもちゃなんかも、こんな細かい部品組み立てて、2000円もしないで大丈夫かなと、
同じ作り手からすると、「すごい」と思うわけです。

でも、逆に見ると自分の工房の強みもわかってきます。

ひとつは「本物の追求」です。
最近はなんでも○○風、アンティーク風などが流行っています。
家具などでいうと、わざと傷をつけたり、経年変化のようなシミを塗料で塗ったり。
たしかに○○風には見えるのですが、本物とは違います。本物には勝てません。

だから本物でしっかり作るモノは○○風が流行るほど価値があがると思います。

もうひとつは「顏が見えるつながり」です。
海外で作られた製品は、いくらインターネットが発達してもやはり距離が遠いです。
なかなか使う人の顔を思い浮かべながら製作するのは難しいと思います。
展示会の会場でも、ここはお店のバイヤーさんに向けて販売しているので、
大量の商品が紐でくくられていたりします。するとやっぱり「たくさんのモノ」に見えてしまいます。

「one to one」「顏の見えるつながり」は、現代においては結構難しいことなのです。


もちろん、本物は値段が高くなってしまうし、
顏の見えるつながりで売っていると、大量には売れないので、ビジネス上はデメリットとも言えます。

つまりは、メリットとデメリットは表裏一体なのですが、
大事なことは、自分の会社にとってのスタンスとどう強みを認識するかということだと思います。

家具工房つなぎもまだまだ向上させていきたいので頑張ります。



コメント
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