餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

意外とストリート系

2021-04-24 23:19:27 | 本と雑誌

瀬川信太郎「郷土玩具ざんまい」読了。

民族学的に各地の玩具を集めた固い本だと思って身構えていました。しかし作者の若さに脱力。「郷土玩具いいっスね。色合い最高っス」みたいな感じです。呪術的な怖いのを考えていましたが、ゆるくて明るくてかわいい。九州の方で半分は九州の玩具。残り半分が全国の玩具です。由来があり、作られ続けた歴史があり、その土地の文化や風習を色濃く残したものもありますし、新作もあります。作者の方はだるま絵師でもあり福岡で九州の民芸品と郷土玩具を紹介するお店「山響屋」の店長で民謡DJだとか。何にせよすごいです。くまもんのだるまとか手足の生えただるまがスケボーに乗っていたり、東京のモモンガの張り子にいたっては作っているの外国の方です。で、縁起物に縁起物を足す的なものも色々。山梨の親子だるまに「これもくっつき系で、縁起物には縁起物をくっつけるっていう倍々ゲーム感がおもしろいですね」とありました。とにかく解説が秀逸。郷土玩具っておしゃれなんだと気づかせてくれます。いやぁ、郷土玩具かわいいっスね。