登子の山ある記

唯一の趣味であるハイキングの記録。登山道に咲く花々、山頂からの展望写真を添えて。

南アルプス: 高嶺~鳳凰三山~千頭星山

2007-09-04 | 南アルプス
2005年11月2日(水)~4日(金)

《往路》 11月2日(水) 新宿18:20(高速バス) ⇒ 韮崎20:41・・  ⇒青木鉱泉 (泊)

《歩行》 11月3日(木・祝) 青木鉱泉 7:00~【ドンドコ沢】ほうおう小屋10:40~地蔵岳12:35~高嶺13:20~地蔵岳分岐14:00~観音岳15:05~薬師岳15:35~薬師岳小屋15:50(泊)=行動時間8時間50分

《歩行》 11月4日(金) 薬師岳小屋6:20~南御室小屋7:20~苺平7:50~大ナジカ峠9:10~千頭星山10:20~大西峰11:35~御所山12:12~青木鉱泉13:40=行動時間7時間20分

《帰路》 11月4日(金) 青木鉱泉・・【入浴】・・バッテリー放電・JAFを呼ぶ・・⇒ 韮崎18:19(高速バス)⇒ 新宿20:30



日本百高山の高嶺を目指す

11月3日(木・祝) 
ドンドコ沢では、「ほうおう小屋」に前夜泊まった人達10組ほどと、すれ違う。
地蔵岳で雪が降りだす。
ガスが続々とたちこめ、視界不良。前方も四面も、ガスに閉ざされ、まるきり見えない。
高嶺への踏跡がしっかり付いていて良かった。

高嶺ピークから地蔵岳分岐へ戻り、観音岳へ向かう。
イワヒバリが数羽、地面に落ちたカラマツの実をついばんでいる。
横なぐりの雪は止まず、やがて積もりだす。

薬師岳小屋は寒かった。チロチロ、小型ストーブ1台ではどうにもこうにも・・
温まるかなと日本酒を買い求める。熱いコーヒーをたっぷり沸かす。あんかを借りて布団にもぐりこむ。

夜半に夜空を仰ぐと、満天の星。北斗七星・オリオン座・カシオペア座、知っている星座が全部・・といっても三座だけど 見える。


【地蔵岳オベリスク】


【地蔵岳のお地蔵群】


【高嶺頂上】


【イワヒバリ】


【カラマツに雪積もる】


【薬師岳頂上が近い】


【薬師岳頂上】


11月4日(金)
朝寝坊して日の出に間に合わず、残念至極。富士山の真横からご来光だったのに・・富士山のシルエットがクッキリ見える。
北岳が真っ白に雪をまとい、眼前に輝く。雄大そのもの。

南御室小屋からの縦走者10数名と次々に交叉する。
苺平から縦走コースを外れ、千頭星山へ向かう。薬師岳小屋主は、雪道で分りづらいから止めた方がいいと助言してくれた。ルートファインディングに慣れたリーダーは決行する。
樹木にルート標識が、間を置かず括り付けてある。笹も刈ってくれている。

千頭星山直下は崩れた崖に長いロープが渡してある。ヒヤヒヤ 
千頭星山頂で、ゆったり大休止。コンロでシュウマイを蒸し焼き。
広河原から夫婦が登ってくる。

御所山~青木鉱泉間は急坂の笹原を直に下る。木の幹に付けてある赤ペンキを目印に急降下する。
途中で追い越した夫婦は広河原へ帰りたいのに、こちらへ迷い込んだようだ。
登り返しになるけど、分岐へ戻ったほうが早いよ。

青木鉱泉でトラブル発生、置いてあったマイカーがバッテリー切れだ。JAFが来るまで1時間待って、充電してもらう。
次なる失敗は、マイカーでの道間違い、遠回りで韮崎へ行く。

何だかんだあったが、予約便より、2時間早いバスで帰れた。

【富士山】 雪帽子を被ったハイマツ


【白根三山】


【北岳】


【仙丈岳】


【カラマツ紅葉】山一面が黄色に染まる


【かなたに富士山】


【八ヶ岳】



【千頭星山】


【堂々たるカラマツ】


【鳳凰三山】


【落ち葉ふかふか】


【錦秋】 青木鉱泉に戻る


トップに戻る

南アルプス: 上河内岳~茶臼岳~易老岳

2007-06-09 | 南アルプス
2007年6月5日(火)~7日(木)

《往路》 6月5日(火)JR新横浜18:53 ⇒ 名古屋20:22 ・・ ⇒ 易老渡23:30(泊)

《歩行》 6月6日(水) 
易老渡04:32~便ヶ島5:00~西沢渡5:45~薊畑9:38~聖平9:54~上河内岳13:26~茶臼小屋16:00(泊)=行動時間11時間28分


《歩行》 6月7日(木) 
茶臼小屋5:49~茶臼岳6:34~易老岳9:05~面平10:58~易老渡11:53=行動時間6時間04分


《帰路》 6月7日(木) 易老渡 12:00・・ ⇒ 高速バス・飯田16:19 ⇒ 新宿 19:45



6月6日(水)
朝、易老渡で出発の用意をしていると、『光岳への登山口はどこですか』ともう1台停まっていた車の人が聞きにくる。
日帰りで、光岳をピストンするそうだ。

山岳週報を見ると、どの山も例年より残雪が多いようだ。
12本爪アイゼンを持ってきて、正解だった。

上河内岳手前の雪渓は見上げるだけで、びびった。
登り始める前に気合を入れ、我とわが身を励ます。
木1本とて生えていないから、滑落したら途中で止まらない。
途中2度、小休止を入れて無事登りきる。

それだけで、終わらない。
コース中、最難所が待ち受けていた。
雪壁がルートを遮って、屹立している。
リーダーの判断で、雪面を下らず、草付き崖に取り付く。
徐々に高度を下げ、ルートに降りる。
冷や汗、マジこわかったっす。 

茶臼小屋に着くなり、水場で乾ききった喉をうるおす。
夕食時には、味噌汁・スープ・コーヒーと水分を存分に摂取する。

【荷揚用ケーブルで川を渡る】 動力源は腕力のみ、ロープを引っ張ると進む。


【薊畑】 聖岳が見え隠れしている


【上河内ガレの横を通る】


【長大な雪渓を最上部まで登る】 途中で気が付くと、カモシカが岩に立ち止まって高みの見物をしている。
こちらは命がけで、カモシカの写真どころじゃない。


【上河内岳の山容】 右の雪渓がルート


【一番の難所を振り返る】 雪壁でルートが途切れている。
雪壁の上をわたり、草付き崖をソロソロ降りた。


【左から聖・赤石・荒川】 左端に小さく見える聖平小屋横を通って、ここまで到達。上河内岳から


【左、笊ヶ岳】 右は布引。上河内岳から


【最奥、池口岳】 手前はこれから行く茶臼小屋へのルート。上河内岳から


【上河内岳】 やったね 


【光岳】 上河内岳から


6月7日(木)
朝、目覚めると降っている。
ガスもたちこめ、あたりは真っ白で視界がない。
雨具を着込んで出発する。
雨で雪は緩んでいるので、アイゼンは不要である。

ガスでまわりの山が見えない。
雪に隠れてルートが判りにくい箇所がある。
夏道に出て安心する。

易老岳からは、急な下りが易老渡まで続く。
濡れた木の根で滑る。

晴れてきて、気分がよい。
原生林や新緑をめでる。

膝の疲れは極限に達し、チンタラ歩く。
沢音が聞こえはじめてから、九十九折を何度も繰り返す。

吊橋にゴールインする。

【茶臼岳】


【雪渓で雷鳥が鳴いている】


【ガスの中、雪渓を易老岳へ向かう】


【易老岳】


【原生林を行く】 面平付近


【鮮やか新緑】 面平付近


【ゴールの吊橋】


【ヒメイチゲ】


【行者ニンニクの群生】


【ショウジョウバカマ、左は行者ニンニク】


【キバナシャクナゲ】まだ蕾


トップに戻る

南アルプス: 笊ヶ岳

2007-02-24 | 南アルプス
2003年11月13日(木)~15日(土)

《往路》11月13日(木) JR品川7:17 ⇒ 静岡8:09ー9:03(しずてつジャストライン)⇒
 畑薙第1ダム12:32-13:40(東海フオレスト送迎バス)⇒ 椹島ロッジ14:30(泊)


《歩行》11月14日(金)  椹島ロッジ4:40~滝見橋登山口4:54~*1857m地点7:10~ハイマツ尾カレ沢9:12~転付峠からの稜線10:00~笊ヶ岳10:32~*1857m地点14:20~滝見橋登山口16:10~椹島ロッジ16:30(泊)=行動時間11時間50分

《帰路》11月15日(土) 椹島ロッジ8:10 ⇒ 畑薙第1ダム9:10・・ ⇒ JR静岡11:35-12:10 ⇒ 品川13:00


          
椹島ロッジからピストンする。
コースタイムはガイドブックによると10時間~12時間。

早朝4時40分、中天に輝く北斗七星を見上げつつ、椹島ロッジをスタート。

陽が昇り,山肌が赤く染まった荒川岳が樹間から望まれる。
展望は開けない。

標高1,860m地点まで登ると、コメツガに新雪が積もっている。

6本の沢を越えるトラバース道を注意深くこなす。
北方向・転付峠から来る稜線に達し、山頂まで急登する。

今までお預けだった展望を満喫する。
笊ヶ岳頂上は南アルプスの超一級展望台である。
東に富士山、西に荒川岳・赤石岳・聖岳・上河内岳・茶臼岳・光岳、
北に鳳凰三山・甲斐駒岳・北岳・間の岳・農鳥岳・仙丈岳・塩見岳。

暖かかったので、頂上でゆっくり昼食。

8cmほど積雪があり、下山では新雪の感触を楽しんだ。

トップに戻る

南アルプス:アサヨ峰

2007-02-05 | 南アルプス
2004年6月23日(水)~24日(木)

《往路》 6月23日(水) 新宿18:10(JR関東バス)⇒仙流荘22:00(泊)

《歩行》 6月24日(木)  仙流荘8:25(長谷村営バス)⇒北沢峠9:25~栗沢山11:15~アサヨ峰12:15~栗沢山13:30~北沢峠15:00=行動時間5時間35分

《帰路》 6月24日(木) 北沢峠15:55(長谷村営バス)⇒仙流荘16:50⇒  
櫛形山登山口へ移動




新宿発⇒南アルプス行きのJRバスは山行に便利、かつリーズナブル。

北沢峠からアサヨ峰をピストンする。
栗沢山を経て稜線に出ると、展望が思いのまま。

【甲斐駒が真近い】


【栗沢山】 後ろに甲斐駒


【遠く鳳凰三山】 早川尾根の向こうに。


【仙丈岳】


【アサヨ峰】 後ろ北岳




トップに戻る

南アルプス:鋸岳

2007-02-04 | 南アルプス
2004年7月18日(日) 

《歩行》 釜無川林道ゲート4:30~別荘小屋7:30~鋸岳11:30~別荘小屋16:10~林道ゲート18:10=行動時間13時間20分



釜無川林道ゲートから鋸岳をピストンする。
ゲートにある駐車場には10台ほど先客がある。
テントを担いで登っているようだ。
レインウェアーを着込み、工事用林道歩きに往復5時間を要するので運動靴で出発する。
リュックは登山靴でパンパンにふくれる。
テント泊の人がテントをそのままにしている。
林道に1、別荘小屋に3、横岳峠に2、自転車1台が別荘小屋に。
私も運動靴を別荘小屋にデポする。

雨は一日中降ったり止んだり、雨具の着脱3回。
稜線は風強し、ガスで視界ゼロ。
下山時、間違って角兵衛沢に降りかける。
リーダーは相当キョロキョロまわりを見回していたにもかかわらずである。
ホワイトアウトはこわい。

【ながーい林道歩き】


【別荘小屋】


【横岳峠】 富士川水源がすぐ近くにあるという。


【三角点峰】


【鋸岳】


【崖っぷちをくだる】



トップに戻る

南アルプス:お正月の甲斐駒ヶ岳&仙丈ヶ岳

2007-01-07 | 南アルプス
2007年1月3日(水)~5日(金)   

1月3日(水) 晴れ コース・到着時刻:戸台8:00~砂防ダム~鋸岳分岐~赤河原分岐10:55~大平山荘13:27~仙水小屋14:48(泊)=行動時間6時間48分

1月4日(木)晴れ コース・到着時刻:仙水小屋7:03~仙水峠7:35~駒津峰9:28~甲斐駒ヶ岳11:12~駒津峰12:51~仙水峠13:37~仙水小屋14:01(泊)=行動時間6時間58分

1月5日(金) 晴れ コース・到着時刻:仙水小屋5:40~北沢峠6:52~五合目8:36~小仙丈岳9:46~仙丈ヶ岳11:09~小仙丈岳12:00~五合目12:30~北沢峠13:39~赤河原分岐15:19~砂防ダム~戸台17:18=行動時間11時間38分



快晴・トレースばっちり、気持ちよく歩く。八丁坂は積雪なく、歩きやすい。林道出合から積雪が見られる。甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳とも急坂続き、膝を酷使する。下山してきたら疲労困憊。甲斐駒ヶ岳で2人組、仙丈ヶ岳では単独行に会ったきり。二泊した仙水小屋はひっそり、4日に単独行と同宿したのみ。

【戸台川の河原から、明日登る駒津峰⇒甲斐駒ヶ岳がチラッと見える】 下山してくるグループ6組、単独行3人と交差


【八丁坂に取り付く手前、苔生す原生林】


【中央アルプス遠望】 駒津峰への登路から


【甲斐駒ヶ岳と摩利支天】 駒津峰への登路から


【甲斐駒ヶ岳、バンザイ!】 後ろに仙丈ヶ岳


【鳳凰三山の後ろに富士山】 甲斐駒ヶ岳から


【北岳~間ノ岳~塩見岳】 甲斐駒ヶ岳から


【仙丈ヶ岳】 駒津峰から


【仙水峠にはケルンがいっぱい】


【仙丈ヶ岳】


【白馬連山~剣・立山】 仙丈ヶ岳から


【鋸岳、後ろに八ヶ岳】 仙丈ヶ岳から



トップに戻る

南アルプス:小太郎山~北岳~間ノ岳~三峰岳

2006-10-11 | 南アルプス
2006年10月8日(日)~9日(月)

10月8日(日) コース・到着時刻:広河原6:15~白根御池小屋8:31~小太郎尾根分岐11:30~小太郎山12:52~(往路を戻る)~小太郎尾根分岐13:49~北岳14:44~北岳山荘15:37(泊)=行動時間9時間22分
10月9日(月) コース・到着時刻:北岳山荘6:38~間ノ岳8:09~三峰岳8:50~(往路を戻る)~北岳山荘10:52~八本歯ノコル12:13~(大樺沢)~二俣13:16~広河原14:53=行動時間8時間15分



10月8日(日)  

秋晴れが続く日を待ったら、三連休と重なってしまった。
甲府4:00発/広河原行きバス3台目の乗客となる。

草スベリの急登を登りきり、
烈風吹きすさぶ小太郎尾根に入る。
顔をスッポリ覆う帽子をかぶる。
マイナーな山だが、4組に行き交う。


【鳳凰三山が近い】


【小太郎山から北岳を望む】 


小太郎山から戻り、風を除けて昼食をとる。
更に重ね着をして、北岳をめざす。

【北岳への稜線】 岩に張り付いた氷雪



【北岳の山頂】 強風にもめげず、登山者が多い。
バットレスをやったのか、ヘルメットの若者も見かける。


【ナナカマド樹氷】


北岳山荘に投宿。
受付は大混雑、予約してあったにも拘らず、満室だから廊下に寝てくださいという。
夕食は3回転目/19時からである。
三連休に泊まったのが、そもそも悪かった。

10月9日(月・祝)  

強風はおさまっている。
絶好の登山日和。

【ご来光】 北岳山荘から


小屋の美味い朝食をたらふくいただき、間ノ岳へ意気揚々と向かう。
間ノ岳までピストンする大勢の人達に出会う。

【仙丈岳・甲斐駒岳を振り返る】 真っ白に冠雪した北アルプス・後立山連峰・乗鞍岳が後方に並ぶ。


【間ノ岳】 後ろに農鳥・荒川・塩見


三峰岳までピストンする。
単独行2人に行き交う。


【三峰岳】 富士山が写っている。


【三峰岳から中央アルプスを望む】


【三峰岳から北岳・甲斐駒岳】


【農鳥岳、農鳥小屋も小さく見える】 三峰岳から


【ホシガラス】 ハイマツの実を沢山集めてついばむ


北岳山荘に戻り、早い昼食とする。
八本歯ノコルをめざし、トラバース道を行く。
苦手とする梯子の連続、大樺沢まで20回程はあったろうか。
急降下が延々と続く。

【間ノ岳を振り返る】


【八本歯ノ頭】 登らずに手前のコルから大樺沢へ降りる。


【コーヒータイム】 標高差1400m・急降下の連続で足が疲れた。
美味しい沢水でコーヒーを味わう。


広河原では甲府行きバス待ちに、大行列ができている。
乗り合いタクシーにうまく乗れた。
小太郎山で写真を撮りあった青年も偶然乗り合わせる。

トップに戻る

南アルプス縦走6日目(完):熊ノ平小屋~農鳥岳~広河内岳~白河内岳~笹山~伝付峠~二軒小屋ロッジ

2006-08-13 | 南アルプス
8月8日(火) → 

コース・到着時間:熊ノ平小屋4:20~三国平5:15~農鳥小屋7:18~農鳥岳9:19~広河内岳10:43~大籠岳12:12~白河内岳12:47~笹山14:37~白剥山16:35~奈良田越16:55~伝付峠19:50~二軒小屋ロッジ21:10=行動時間16時間50分




早朝、小屋主から台風情報がもたらされる。「四国に上陸の恐れ、昼ごろから雨」
予定では笹山でテント泊である。
リーダーと相談し、今日中に行ける所まで歩き通そうと決める。
日の出前、北アルプス山塊がくっきり見える。
農鳥・間ノ岳稜線に出たところで雨が降りだす。
農鳥岳は大きかった。周りはガスで隠れて見えない。
いつのまにか西農鳥を通り過ぎてしまう。
広河内岳で熊ノ平小屋のおにぎり弁当をいただく。焼き豚が絶品。
高山裏小屋主がガスなら広河内岳で引き返すこととアドバイスしてくれていた。
取り付きが判り難いということだったが、黄ペンキが続いている。
白河内岳を過ぎると、ペンキがなくなる。
白河内岳から進路を東へふる。
ケルンを見つけるまで迷う。
幅広い尾根が続く。
ところどころ二重山稜になっている。
ガスは相変わらず、立ち込めている。
ケルンが頼りである。
私は勘が鋭いリーダーに安心してついていくのみ。
笹山の前後はハイマツの太い幹に邪魔される。
登山道に不規則に横たわり、またいだり乗り越えたり。
ツルンと横滑りしようものなら、重いリュックのせいで、リカバリーできない。
あちこち痣だらけ。
最後の目標・笹山に到達。やったね!
ここでオヤツの残りを全部平らげる。腹が空いては戦ができない。
あと7時間歩くのだ。
雨は止むことなく、カッパはビッショリ。
奈良田越から林道歩き。林道は所々崖崩れで塞がっている。
林道残りあと30分あたりでヘッデン点灯。
大事に持っていた水を500mLだけ残して、あとは捨てる。
伝付峠から山道に入る。
二軒小屋ロッジまであと30分あたりで、わたしの足が悲鳴をあげる。
左足大腿四頭筋が攣って、スピードダウン。
ロッジの明かりがやっと見えた。
マネージャーはお風呂とおにぎりまで用意してくれる。
気配りの行き届いた人である。
特大おにぎりでお腹が満たされ、6日間の汗を流したら、あとは明日まわし。
カッパの始末をする元気がない。


【農鳥岳】


【大門沢分岐】


【広河内岳】


【大籠岳】


【白河内岳】


【笹山】


 
南アルプスの花へ進む
縦走5日目へ戻る
トップへ戻る

南アルプス縦走5日目:塩見小屋~北俣岳⇔蝙蝠岳~北荒川岳~新蛇抜山~安倍荒倉岳~熊の平小屋

2006-08-13 | 南アルプス
8月7日(月) 

コース・到着時間:塩見小屋4:50~塩見岳6:11~北俣岳6:46⇔蝙蝠岳8:34~北俣岳10:36~北荒川岳12:16~新蛇抜山13:33~安倍荒倉岳14:58~熊の平小屋15:31(泊)=行動時間10時間41分



【塩見岳】早朝で、空いている。


【蝙蝠岳】後ろに塩見岳。眺望を楽しみながらピストンする。


【塩見岳】蝙蝠岳から


【北荒川岳】うしろ間ノ岳


【新蛇抜山】うしろ間ノ岳・農鳥岳


【安倍荒倉岳】


【間ノ岳山容】


【夕日に輝く農鳥岳】お月さまも。熊ノ平小屋から


北俣岳からザレ場の大下り。20人と17人のツアー2グループと抜きつ抜かれつ相前後しながら進む。塩見小屋で作ってもらった弁当はいなりずしだった。北荒川岳手前の管理小屋前で美味しくいただく。ここにはイブキジャコウソウがあちこち群れ咲いている。タカネビランジも今山行で初お目見え。新蛇抜山と安倍荒倉岳は登山道から外れている。勘の良いリーダーが難なく見つける。熊ノ平小屋は主が交替している。朝食はパンかご飯を選べる。小屋の造りがゆったりしている。ベランダで荷物の整理ができる。すぐかたわらを美味しい沢水が豊かに流れている。小屋のまん前に聳える農鳥岳雄姿を眺めながら、コーヒーを淹れ、至福のひととき。


縦走6日目へ
トップへ戻る
縦走4日目へ戻る

南アルプス縦走4日目:高山裏小屋~小河内岳~烏帽子岳~三伏峠~本谷山~塩見小屋

2006-08-12 | 南アルプス
8月6日(日) 

コース・到着時間:高山裏小屋4:52~板屋岳6:07~小河内岳8:33~烏帽子岳10:05~三伏山11:41~本谷山12:36~塩見小屋14:32(泊)=行動時間9時間40分



【マルバダケブキ】高山裏小屋を登ったところに群生している。


【板屋岳】シラビソ原生林に囲まれた山頂


【小河内岳】山頂直下で若者が大休止している。物言うのも辛そう。山頂に避難小屋があるから、無理せず泊まっていけばいいよ。


【小河内岳の山容】威風堂々、どっしり構えている。避難小屋は遠くから見て良い目印になる。


【塩見小屋】リュックは寝る場所に吊るす。寝返りがうてないっ!


塩見小屋は携帯トイレ方式。清潔で特有の匂いがないのも良い。

三伏峠小屋手前にある近道を辿り、本谷山へ出ようとするが、下りがいつまでも続く。不安になって元に戻る。もう少し辛抱すれば良かったと、あとで分る。


縦走5日目へ進む
トップへ戻る
縦走3日目へ戻る