四国:石鎚山
2008年11月13日(木)~15日(土)
四国遍路その2の途中、石鎚山に登る。
11月13日【木】
ビジネス旅館小松 04:50 出発
煌々と明るい満月のもと、石鎚山ハイウェイオアシスへの広い舗装道路を歩き始める。
星座はそれしか知らないカシオペアが見える。
石鎚山ハイウェイオアシスへの道を右に分け、ガードレールのある道路をほぼ南に進む。
舗装道路の終点(7:04)
ここで大谷池から来る奥の院遍路道と合流する。
これで、一安心、後は踏み跡を辿れば良い。
60番横峯寺 8:46 (標高745m)
昨日、仙遊寺(宿坊)で隣席だったお二方に会う。
私と同じ道・横峰寺~河口~今宮道~成就社白石旅館を行く人が1時間ほど遅れて、来ているそうだ。
星ヶ森 9:17
星ヶ森からは、石鎚山がくっきり見える。
道しるべ札に「星ヶ森⇒石鎚山13キロ」とある。
その「⇒」が上を指しているので、お馬鹿は一応、尾根に登ってみる。
蜜蜂の巣箱があるのみ~
モエ坂の急降下で滑ってしまい、思いっきり尻餅をつく。
骨折しなくて良かった。その後は用心して小股でゆっくり下る。
歩く人が少ないのか、石やコンクリ道には苔がビッシリ付いている。
モエ坂の土を、猪 が掘り返した穴ぼこが延々と続く。
猪は、よほど、お腹が空いていたとみえる。
河口 10:28
河口にはバス停と、店が一軒ある。
三碧橋から美しい河原を見る。
鳥居をくぐって、成就社へ至る今宮道に取り付く。
【今宮宿・大杉】根元で二股に分かれている
朝とお昼は、一昨日買った牛蒡天とお饅頭でお腹を満たす。
牛蒡天はグッドなお味
マウンテンバイスクル の若者5人が一休みがてら、談笑している。
ロープウェーで自転車共々上がり、成就社から河口へ下るところだそう。
稜線が陽射しを遮ってくれ、おおいに助かる。
道は尾根に上がらず、稜線すぐ東下を巻くようについている。
テント装備の青年が登ってくる。重たそう
持ち山の檜を見回りに来た地元のおじいさんと長話、瓶ヶ森・子持権現山を教わる。
ご当地の老人会では健康増進のため、高地トレーニングが盛んらしい。
標高の高い所を歩き回るんだそう。
もう七回も、1500mほどの高地にある林道歩きをした、と言っていた。
【成就スキー場】後ろ瓶ヶ森山
成就社 13:46
【成就社・石鎚登山口・神門】
噂の人が追いついてくる。
その人・タオル鉢巻おじさんは、愛知・豊川在、八十八プラス別格本山20寺を通しでやり、11月末までには結願できそうだ、とのこと。
石鎚山白石旅館 (泊)14:10 (行動時間) 9時間20分
お風呂にはいれる。洗濯機も貸してくれる。
ここの食事は、多彩な食材(山の幸)を使い、味付けが繊細。
ゆっくり味わう。
置物類が所狭しと飾ってある。
掃除・整理が行き届いている。
女将さんの几帳面さが伝わる。
11月14日【金】
成就社・石鎚山白石旅館 6:34 出発
昨日、会った青年がテントを片付けている。
テント場は一張ほどのスペースしかない。
ご来光を拝しに、山頂まで登ったがすでにガスに閉ざされて見れなかったという。
いつも鎖場は通らず、巻くのだそう。
折角のチャンスだ。私めは、やるだけやってみよう。鎖に挑戦
【試しの鎖に取り付く】 7:52
68m鎖を半分ほど登ったところで、どうあがいても次ぎの足場を確保することができない。
足場が濡れて滑る。凍てついてもいるようだ。鎖の輪に靴先がすっと入らない。
くやしいが、勇気ある撤退としよう。
帰宅後一週間経過しても、上碗三頭筋を伸ばすと痛かった。
相当長時間、鎖と格闘したみたい。
【成就社を振り返る】手前が試し鎖のあるこぶ山
【ガスがかかってくる】二の鎖を見る
【二ノ鎖場】(8:33)
二ノ鎖はどうか、やってみる。
こちらは数歩で、すぐ駄目だ、あえなく撤退。
土小屋・国民宿舎から登ってきた高知のおじさんと道連れになる。
連れの人が遅れてなかなか登ってこないそうだ。
財を成した話、結婚している息子と娘にすねをかじられている現状を問わず
語りに話し尽きない。
【ツララがかかっちょります】
石鎚山神社奥ノ院(9:21)
豊川タオル鉢巻おじさんが下山してくる。
鎖場は三ヶ所ともクリアーしたそうだ。
鎖の輪に靴先を突っ込んで、足場を確保したとのこと。
タオル鉢巻おじさんから、天狗岳攻略情報を得る。稜線を外して巻き道があるからそこを通れば怖くないとのこと。
この情報に力を得て、高知のおじさんと一緒に天狗岳(10:01)を制覇する。
【天狗岳】あっけなく着いたので、もう1つ向こうのピークだよと行き過ぎてしまう
下山にかかると、高知のおじさんはさよならと言って、あっという間に脱兎の如く消えていなくなった。
高知のおじさんも試し鎖を20mほど登ってあきらめたと言っていた。
あのすばしこさをもってしても鎖を制覇できなかったんだから、と私は自らを慰める。
【石鎚登山道は木製階段が続く】
【八丁から刀掛へ分岐する 】 (11:50)
鼻歌を歌いたくなるような歩きやすい道が続く。
ダラダラ一向に高度が下がらない。
【ツルリンドウの実】
【ブナの根瘤】
【支沢を桟橋で5~6回渡る】
【小滝を見る】
沢水を汲んで喉の乾きを潤す。
振り返ると石鎚山頂は相変わらずガスにおおわれている。
【石鎚スカイラインと土小屋が見える】
落葉が積もっている所でルートを外し、あわてて元に戻り事なきを得る。
【刀掛の三十六王子社】(13:21)
時計を見ると、バス発車までの残り時間が押してきている。
転ばない程度まで少しピッチを上げる。
【美しい渓谷に沿って下る】
廃屋が見えてくる。
東ノ川へ渡る橋のたもとにバスが停まっている。
【西ノ川登山口】(14:41) (行動時間)8時間07分
乗客のおばさんとバス運転手さんに訊かれるまま、横峰寺からここまで歩いてきたと話すと、そんな豪いことをしたとはと、みかん・おかき・飴など差し入れが次々届く。
腹ペコだったので、ありがたくいただく。
JR西条駅近くで、バスの車窓から天然温泉「武丈の湯」を見かける。
ここでゆるーり2時間近く列車待ちがてら時間をつぶす。
ここの湯は、鈍川温泉から源泉をはるばる運んできているらしい。
露天風呂の湯は、寒風山の水を沸かしているとある。
温泉併設食堂のメニューは魅力がないが、時間があるのでおでんを食す。
温泉を出て、暗い街中を駅へ向かう。
真っ直ぐ行けば、JR線路に出会うのを知らなくて、通りがかりのおじさんに
西条駅への道を尋ねる。
おじさんは、香園寺近くの11号線でガードマンをやっていたそうで、親切に教えてくれる。
坂出まで鈍行を3度乗り換え、寝台特急に乗り込む。
【ノビノビシート 】 夜行バス・リクライニング席に比べ、ゆとりある空間・フラットな寝台に満足する。巻きシーツ・小さい毛布・枕カバーが備えてある。
難は寝台が固い点。
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2008年11月13日(木)~15日(土)
四国遍路その2の途中、石鎚山に登る。
11月13日【木】
ビジネス旅館小松 04:50 出発
煌々と明るい満月のもと、石鎚山ハイウェイオアシスへの広い舗装道路を歩き始める。
星座はそれしか知らないカシオペアが見える。
石鎚山ハイウェイオアシスへの道を右に分け、ガードレールのある道路をほぼ南に進む。
舗装道路の終点(7:04)
ここで大谷池から来る奥の院遍路道と合流する。
これで、一安心、後は踏み跡を辿れば良い。
60番横峯寺 8:46 (標高745m)
昨日、仙遊寺(宿坊)で隣席だったお二方に会う。
私と同じ道・横峰寺~河口~今宮道~成就社白石旅館を行く人が1時間ほど遅れて、来ているそうだ。
星ヶ森 9:17
星ヶ森からは、石鎚山がくっきり見える。
道しるべ札に「星ヶ森⇒石鎚山13キロ」とある。
その「⇒」が上を指しているので、お馬鹿は一応、尾根に登ってみる。
蜜蜂の巣箱があるのみ~
モエ坂の急降下で滑ってしまい、思いっきり尻餅をつく。
骨折しなくて良かった。その後は用心して小股でゆっくり下る。
歩く人が少ないのか、石やコンクリ道には苔がビッシリ付いている。
モエ坂の土を、猪 が掘り返した穴ぼこが延々と続く。
猪は、よほど、お腹が空いていたとみえる。
河口 10:28
河口にはバス停と、店が一軒ある。
三碧橋から美しい河原を見る。
鳥居をくぐって、成就社へ至る今宮道に取り付く。
【今宮宿・大杉】根元で二股に分かれている
朝とお昼は、一昨日買った牛蒡天とお饅頭でお腹を満たす。
牛蒡天はグッドなお味
マウンテンバイスクル の若者5人が一休みがてら、談笑している。
ロープウェーで自転車共々上がり、成就社から河口へ下るところだそう。
稜線が陽射しを遮ってくれ、おおいに助かる。
道は尾根に上がらず、稜線すぐ東下を巻くようについている。
テント装備の青年が登ってくる。重たそう
持ち山の檜を見回りに来た地元のおじいさんと長話、瓶ヶ森・子持権現山を教わる。
ご当地の老人会では健康増進のため、高地トレーニングが盛んらしい。
標高の高い所を歩き回るんだそう。
もう七回も、1500mほどの高地にある林道歩きをした、と言っていた。
【成就スキー場】後ろ瓶ヶ森山
成就社 13:46
【成就社・石鎚登山口・神門】
噂の人が追いついてくる。
その人・タオル鉢巻おじさんは、愛知・豊川在、八十八プラス別格本山20寺を通しでやり、11月末までには結願できそうだ、とのこと。
石鎚山白石旅館 (泊)14:10 (行動時間) 9時間20分
お風呂にはいれる。洗濯機も貸してくれる。
ここの食事は、多彩な食材(山の幸)を使い、味付けが繊細。
ゆっくり味わう。
置物類が所狭しと飾ってある。
掃除・整理が行き届いている。
女将さんの几帳面さが伝わる。
11月14日【金】
成就社・石鎚山白石旅館 6:34 出発
昨日、会った青年がテントを片付けている。
テント場は一張ほどのスペースしかない。
ご来光を拝しに、山頂まで登ったがすでにガスに閉ざされて見れなかったという。
いつも鎖場は通らず、巻くのだそう。
折角のチャンスだ。私めは、やるだけやってみよう。鎖に挑戦
【試しの鎖に取り付く】 7:52
68m鎖を半分ほど登ったところで、どうあがいても次ぎの足場を確保することができない。
足場が濡れて滑る。凍てついてもいるようだ。鎖の輪に靴先がすっと入らない。
くやしいが、勇気ある撤退としよう。
帰宅後一週間経過しても、上碗三頭筋を伸ばすと痛かった。
相当長時間、鎖と格闘したみたい。
【成就社を振り返る】手前が試し鎖のあるこぶ山
【ガスがかかってくる】二の鎖を見る
【二ノ鎖場】(8:33)
二ノ鎖はどうか、やってみる。
こちらは数歩で、すぐ駄目だ、あえなく撤退。
土小屋・国民宿舎から登ってきた高知のおじさんと道連れになる。
連れの人が遅れてなかなか登ってこないそうだ。
財を成した話、結婚している息子と娘にすねをかじられている現状を問わず
語りに話し尽きない。
【ツララがかかっちょります】
石鎚山神社奥ノ院(9:21)
豊川タオル鉢巻おじさんが下山してくる。
鎖場は三ヶ所ともクリアーしたそうだ。
鎖の輪に靴先を突っ込んで、足場を確保したとのこと。
タオル鉢巻おじさんから、天狗岳攻略情報を得る。稜線を外して巻き道があるからそこを通れば怖くないとのこと。
この情報に力を得て、高知のおじさんと一緒に天狗岳(10:01)を制覇する。
【天狗岳】あっけなく着いたので、もう1つ向こうのピークだよと行き過ぎてしまう
下山にかかると、高知のおじさんはさよならと言って、あっという間に脱兎の如く消えていなくなった。
高知のおじさんも試し鎖を20mほど登ってあきらめたと言っていた。
あのすばしこさをもってしても鎖を制覇できなかったんだから、と私は自らを慰める。
【石鎚登山道は木製階段が続く】
【八丁から刀掛へ分岐する 】 (11:50)
鼻歌を歌いたくなるような歩きやすい道が続く。
ダラダラ一向に高度が下がらない。
【ツルリンドウの実】
【ブナの根瘤】
【支沢を桟橋で5~6回渡る】
【小滝を見る】
沢水を汲んで喉の乾きを潤す。
振り返ると石鎚山頂は相変わらずガスにおおわれている。
【石鎚スカイラインと土小屋が見える】
落葉が積もっている所でルートを外し、あわてて元に戻り事なきを得る。
【刀掛の三十六王子社】(13:21)
時計を見ると、バス発車までの残り時間が押してきている。
転ばない程度まで少しピッチを上げる。
【美しい渓谷に沿って下る】
廃屋が見えてくる。
東ノ川へ渡る橋のたもとにバスが停まっている。
【西ノ川登山口】(14:41) (行動時間)8時間07分
乗客のおばさんとバス運転手さんに訊かれるまま、横峰寺からここまで歩いてきたと話すと、そんな豪いことをしたとはと、みかん・おかき・飴など差し入れが次々届く。
腹ペコだったので、ありがたくいただく。
JR西条駅近くで、バスの車窓から天然温泉「武丈の湯」を見かける。
ここでゆるーり2時間近く列車待ちがてら時間をつぶす。
ここの湯は、鈍川温泉から源泉をはるばる運んできているらしい。
露天風呂の湯は、寒風山の水を沸かしているとある。
温泉併設食堂のメニューは魅力がないが、時間があるのでおでんを食す。
温泉を出て、暗い街中を駅へ向かう。
真っ直ぐ行けば、JR線路に出会うのを知らなくて、通りがかりのおじさんに
西条駅への道を尋ねる。
おじさんは、香園寺近くの11号線でガードマンをやっていたそうで、親切に教えてくれる。
坂出まで鈍行を3度乗り換え、寝台特急に乗り込む。
【ノビノビシート 】 夜行バス・リクライニング席に比べ、ゆとりある空間・フラットな寝台に満足する。巻きシーツ・小さい毛布・枕カバーが備えてある。
難は寝台が固い点。
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